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部活中に砲丸直撃し骨折、1300万円賠償へ 中学生に後遺障害残る
中学の部活動中に生徒の手の骨が折れる事故があり、兵庫県尼崎市は、損害賠償金約1300万円を支払うことで生徒側と合意した。
事故は市立中学の陸上部で起こり、生徒の左手指に砲丸が直撃し骨折。後遺障害が残ったことから損害賠償を求められていた。
生徒は危険性を理解すべきだったが、市は教諭の指導不備も認め、約1600万円の支払いで合意した。
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中学の部活動中に生徒の手の骨が折れる事故があり、兵庫県尼崎市は、損害賠償金約1300万円を支払うことで生徒側と合意したと明らかにした。4日に開会する6月定例市議会に関連議案を提出する。
尼崎市教育委員会によると、2021年2月、市立中学の陸上部員が砲丸を地面にたたきつける練習をしていたところ、砲丸を拾おうとした中学2年生の男子生徒の左手指に、ほかの生徒が投げた砲丸が直撃し骨折した。その後、関節などに後遺障害が残ったとして昨年3月、生徒側が市に損害賠償を求めていた。
両者の協議のうえ、生徒は危険性を理解できたはずだとする一方で、市は教諭らが生徒同士の距離を十分にとるように指導することを怠る注意義務違反があったことを認め、約1600万円を支払うことで合意したという。このうち、日本スポーツ振興センターからの給付金を差し引いた約1300万円を実際は支払うことになる。(谷辺晃子)