菊間千乃氏が苦言連発「世界のトヨタが…」認証不正問題「内部でガバナンスきいていない」

AI要約

元フジテレビアナウンサーの菊間千乃氏が、トヨタ自動車など5社における型式指定の認証申請で不正があったことを指摘し、トヨタに失望を表明。

不正が相次いだトヨタグループに対し、国交省が調査を行い、認証制度に対する信頼感が揺らぐ深刻な問題となっている。

自動車メーカーの不正が過去にも報じられてきた中、トヨタの不正が明るみに出て、業界全体に影響を及ぼす可能性について懸念が示された。

菊間千乃氏が苦言連発「世界のトヨタが…」認証不正問題「内部でガバナンスきいていない」

 元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏は4日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、トヨタ自動車など5社で自動車の大量生産に必要な「型式指定」の認証申請で不正があったと国交省が発表したことを受け、トヨタに関して「二重の意味で残念だ」と指摘した。

 今回の発表は、トヨタグループのダイハツ工業や豊田自動織機で不正が相次いだことを踏まえ、国交省が自動車メーカーなどに調査を求めていた報告を受けて、発表された。トヨタの豊田章男会長が記者会見し謝罪する事態になり、認証制度だけでなく、日本の自動車業界への信頼感を揺るがしかねない深刻な問題となっている。

 菊間氏は「日本では自動車メーカーの不正は2016年の三菱自動車から始まって、この10年でほとんどのメーカーで不正があった」とした上で、自身が弁護士としてコンプライアンスについてセミナーを行う際にも、この経緯に触れることを明かした。「これでトヨタがやっていたら、自動車業界は大変なことになりますという話を、これまではしていた。しかし今回、トヨタもやっていたということが明るみに出て、すごく残念に思う」と述べた。

 また、自動車メーカーの不正問題がこれまで何度も報じられてきたことに触れ「トヨタの内部でも、自分たちがやっていることも他の会社と大して変わらないということなら、自分たちがやっていることも不正になると思っていた荷にもいただろうに、発覚の経緯が内部告発のような自浄作用がはたらいた形ではなく、国交省の指示を受けて出てきたというところに、トヨタの中でのガバナンスがきちんときいていないということにもなる」と言及。トヨタでの発覚の経緯にも疑問を呈した。

 「日本を代表する世界のトヨタと思っていた。二重の意味で残念だと思っている」とも口にした。