小学館「セクシー田中さん」原作者・芦原妃名子さん死去問題の報告書公表 第一の問題は「日本テレビ側が小学館の依頼を素直に受け入れなかったこと」と指摘

AI要約

日本テレビ系ドラマ「セクシー田中さん」の原作者である漫画家・芦原妃名子さんが亡くなったことを受け、原作者の意向を代弁した小学館がうまく対応できずに問題が発生したことが報告された。

芦原妃名子さんが脚本家に自身の意向を伝えたにも関わらず、日本テレビ側が調整を怠った可能性や、芦原さんがストレスを受けていた事実が浮上している。

日本テレビと小学館の調査報告書、脚本家のインスタグラム投稿、そして芦原さんのSNS投稿について詳しく説明されており、関係者間での意思疎通の不備が問題化している。

小学館「セクシー田中さん」原作者・芦原妃名子さん死去問題の報告書公表 第一の問題は「日本テレビ側が小学館の依頼を素直に受け入れなかったこと」と指摘

 昨年10月期に放送された日本テレビ系ドラマ「セクシー田中さん」の原作者である漫画家・芦原妃名子さんが1月に死去したことを巡り、同作の原作を出版した小学館が3日、社内の特別調査委員会による報告書を公表。「日本テレビ側が原作者の意向を代弁した小学館の依頼を素直に受け入れなかったことが第一の問題であるように思われる」とした。

 小学館は報告書で、同社社員と日本テレビ社員のやり取りなどを匿名ながら詳細に公開。その上で、芦原さんが同社を通じ、脚本家に自身の意向を何度も伝えていたにもかかわらず、日本テレビ側が「原作者と脚本家との間を調整するという役割を果たしていない」可能性があると指摘した。

 また、昨年12月に同作の脚本家・相沢友子氏が、第9、10話の芦原さんが脚本を書くに至った経緯をインスタグラムで公表して不満を示していたことで、芦原さんは原稿を書けなくなるほどの強烈なストレス受けていたことを報告。芦原さんが今年1月にSNSで事情説明の投稿を行った際には、同社内に「反対の意見を持った者もいた」としつつ、「芦原氏の意向が固いことからあえて制止を試みた者はいなかった」とした。さらに、芦原さんの反論投稿は「芦原さんの希望で小学館の社員が協力して」作成したことも明らかにした。

 芦原さんの死をめぐっては、日本テレビも5月31日に調査報告書を発表。「原作者とのミスコミュニケーションがあった」などとしたが、一部識者からは疑問視する声も上がっていた。