ラーメンには「1000円の壁」 経営を圧迫するのは材料・人件費以外にも… 7月3日からの新札発行で券売機が間に合わない!

AI要約

新しいお札の発行により、ラーメン店が新たな券売機を導入する問題に直面している。

券売機の価格が高騰し、店が値上げを余儀なくされている背景には、材料費の値上がりも影響している。

現在の券売機を使い続けながら、混雑の中で一新を待つラーメン店の苦境が浮かび上がる。

ラーメンには「1000円の壁」 経営を圧迫するのは材料・人件費以外にも… 7月3日からの新札発行で券売機が間に合わない!

ちょうど1か月後、7月3日から新しいお札が発行されます。ところが、新しいお札でラーメン店が困ったことに。

なんとか「1000円の壁」の維持をしなければと、正念場を迎えている店もあるようです。

【麺家獅子丸 名古屋・中村区】

(記者)

「ラーメン屋さんといえば、こちら券売機です。いま券売機はある問題をかかえているんです」

人件費削減のために券売機を導入しているラーメン店はめずらしくありませんが、この名古屋市中村区のラーメン店は、新紙幣対応の新たな券売機にかえたいと考えています。

それは、ちょうど1か月後の7月3日からお札が変わるから。新たな一万円・五千円・千円札が最新の偽造防止技術を加えて、デザイン一新です!

新一万円札の「顔」は、「日本近代社会の創造者」と言われる実業家、渋沢栄一に。

新五千円札は、生涯を通じて女性の地位向上と女子教育に尽力した、津田梅子に。

新千円札は、細菌学者で「日本近代医学の父」と呼ばれる、北里柴三郎が「顔」となります。

ところが!!

(麺家獅子丸 沓名翔平 店長)

「予約が殺到していて(券売機が)届くのが12月になる」

なんと、すぐには間に合わない混雑ぶり。店がこの機会に一新する予定の、新紙幣対応の券売機のお値段は約200万円。

■材料費の値上がりで「値段を少しずつ上げざるをえない」

設置する理由にはこんなことも…

(麺家獅子丸 沓名翔平 店長)

「いまは新500円玉も使えない券売機。外国の方もいらっしゃるので、言葉が通じない分、説明は難しい」

店では、しばらくは現在の券売機を使い続けることになりますが、

(麺家獅子丸 沓名翔平 店長)

「最近、時給も1200円に上げたり、物価も高くなっている。ラーメンの値段を少しずつ上げている」

このラーメン店では、メイン4種類のラーメンを半年ほど前に1杯につき50円ほど値上げせざるをえなかったということ。材料費として上がっているのは…

(麺家獅子丸 沓名翔平 店長)

「肩ロースとバラ肉で、1キロあたり(値段が)150円~200円上がる部位もある。200円はびっくりした」

肩ロースの値上がりは、この1週間ほどの間だと言います。