SNSで架空の人物になりすまし同級生2人に金銭要求し約15万円だまし取る「いじめ重大事態」熊本市教委が第三者委

AI要約

熊本市立中学校の生徒2人が、同級生から金銭を要求され、15万円をだまし取られた事件が発覚。

第三者委員会が設置され、被害生徒や加害生徒の心情に寄り添った対応を心がける方針。

黒山委員長は関係者への聞き取りを行い、2024年度中に報告を目指す。

熊本市立中学校の生徒2人が、2023年度までに同級生から金銭を要求され、計約15万円をだまし取られていたことが明らかになった。熊本市教育委員会はこの問題を「いじめ重大事態」と判断し、第三者委員会を設置した。

5月30日に新たに発足した第三者委員会は弁護士、学識経験者など4人で構成され、熊本大学大学院の黒山竜太准教授を委員長に選任した。議事は非公開で行われ、終了後取材に応じた熊本市教委によると、この問題は2023年度に熊本市立中学校3年だった女子生徒2人が、同級生の女子生徒1人から計約15万円をだまし取られたというものだ。

同級生の女子生徒は、SNS上で架空の話をして別人になりすますなどし、2人の女子生徒に金銭を要求。被害を受けた2人のうち1人は小学6年の時から、もう1人は中学1年の時から、いずれも中学3年までの間、被害に遭っていたという。被害生徒の1人の保護者がSNSのやりとりを確認し、2023年9月に学校に相談したことで、問題が発覚した。

熊本市教育委員会・吉里麻紀総合支援課長:

心身の苦痛、財産に重大な被害が生じた疑いがある。重大事態と判断している

市教委は法律に基づき、5月30日に第三者委員会を設置し、委員長で熊本大学大学院の黒山竜太教育学研究科准教授は「被害側も加害側も生徒。それぞれの心情に寄り添った対応を心がけたいと思う」と話した。

黒山委員長は今後、関係者に聞き取りを行うなどし、2024年度中を目指して教育長に報告したいと述べた。

(テレビ熊本)