JPモルガン、中国不動産2社に約1800億円の融資手配も-関係者

AI要約

米銀JPモルガン・チェースが中国の不動産開発会社2社に89億5000万香港ドルの3年ローンを手配する交渉を進めている。

龍光集団と合景泰富集団の合弁会社、麒湾が新たな融資枠を求めており、凱玥が融資の裏付けとなる。

凱玥の融資契約がまとまれば、龍光のオフショア債務再編の障害が取り除かれる可能性がある。

JPモルガン、中国不動産2社に約1800億円の融資手配も-関係者

(ブルームバーグ): 米銀JPモルガン・チェースは、デフォルト(債務不履行)に陥った中国の不動産開発会社2社に対し、約89億5000万香港ドル(約1800億円)の3年ローンを手配する方向で交渉を進めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。

龍光集団と合景泰富集団(KWGグループ)の合弁会社、麒湾(ユニコーン・ベイ)は、香港の高級不動産開発事業「凱玥(ザ・コーニッシュ)」を裏付けとする融資枠を求めていると関係者は説明。新たな融資枠の年利は10-15%になりそうだとも話した。

この融資契約がまとまれば、龍光の80億米ドル(約1兆2600億円)に上るオフショア債務再編の主な障害が取り除かれる可能性がある。凱玥は龍光と合景泰富の共同事業だが、両社はいずれもデフォルトした。

関係者の1人によると、麒湾は102億香港ドルの融資を返済するために新しい融資を利用する計画。凱玥がやはり裏付けとなっている既存の融資は8月に満期を迎えるが、元利約84億8000万香港ドルが未払い。

融資の詳細はまだ協議中であり、変更もあり得ると関係者は語った。JPモルガンはコメントを控えた。龍光と合景泰富にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。

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原題:JPMorgan in Talks to Arrange $1.1 Billion Loan for Logan, KWG (抜粋)

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