「ゆるブラック」で働く若手社員の4割、「1年以内の転職を考えている」

AI要約

アデコが20~30代の会社員および公務員・団体職員1000人を対象に「ゆるブラック」に関する調査を行い、その結果を報告した。

調査では、現在の勤務先が「ゆるブラック」と感じている人の転職意向やキャリア形成に関する課題が明らかになった。

調査の結果を受けて、40.3%の人が現在の勤務先を「ゆるブラック」と考え、その約4割が1年以内の転職を考えていることが分かった。

「ゆるブラック」で働く若手社員の4割、「1年以内の転職を考えている」

 人材サービスを展開するアデコ(東京都千代田区)は、20~30代の会社員および公務員・団体職員1000人を対象に「ゆるブラック」に関する調査を実施した。その結果、現在の勤務先が「ゆるブラック」と感じている人の約4割が、1年以内の転職を考えていることが分かった。 

 「ゆるブラック」とは、「働きやすく居心地は良いが仕事のやりがいや成長を感じられずスキルアップやキャリアアップも難しい職場」と定義している。

 現在の勤務先について、ホワイト企業とブラック企業どちらだと思うかの質問については、68.9%が「ホワイト企業」と回答した。

 現在の勤務先がホワイト企業だと回答した人を対象に、「ゆるブラック」だと思うかについての質問では、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した人は40.3%となった。

 現在の勤務先が「ゆるブラック」であると回答した人の転職意向については、10.1%が「すでに転職活動をしている」、27.3%が「1年以内に転職しようと考えているが、まだ活動はしていない」と回答した。

 現在の勤務先における「昇進・昇格」「昇給」「キャリア形成」「スキルアップ」についての期待度については「キャリア形成」については、59.2%が望めないと回答した。また、「昇進・昇格」「昇給」「スキルアップ」についても5割以上が「望めない」と考えていることが分かった。

 調査は2023年12月27~28日、20代~30代の会社員(正社員・派遣社員・契約社員・嘱託社員)、公務員、団体職員1000人を対象にインターネットで実施した。