エヌビディアなど半導体大手CEOが続々登場-台湾COMPUTEX

AI要約

米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は台北国際コンピューター見本市で基調講演を行う。競争が激化する中、大手半導体企業のCEOも集結し、注目を集める。

台湾の半導体産業はかつてないほど高まっており、TSMCをはじめとする企業が世界の半導体製造において重要な役割を果たしている。

COMPUTEXは、最新技術のトレンドが発表される台湾のイベントであり、AI技術の急速な発展が今回の盛り上がりの一因である。

エヌビディアなど半導体大手CEOが続々登場-台湾COMPUTEX

(ブルームバーグ): 米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は6月2日、台北国際コンピューター見本市(COMPUTEX)の正式な開幕に先立ち基調講演を行う。非公式に同イベントの幕を開けることになる。

フアン氏は頻繁に生まれ故郷の台湾を訪れているが、今年は人工知能(AI)チップ巡る競争でエヌビディアとの差を縮めようと争う米国のほぼ全ての大手半導体企業も訪問する。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)のリサ・スーCEO、インテルのパット・ゲルシンガーCEO、クアルコムのクリスチアーノ・アモンCEOに加え、英アーム・ホールディングスのレネ・ハースCEOが、いずれも今後1週間に台北で基調講演を行う予定だ。

台湾の半導体における優位性はかつてないほど高い。台湾積体電路製造(TSMC)は米アップルのiPhone向け半導体、エヌビディアのAIアクセラレーター、AMDの競合製品、アームの半導体のかなりの部分を製造している。AIのブレークスルーに向け重要な役割を担う半導体とサーバーの多くは、台湾で製造や組み立てが行われている。

COMPUTEXを主催する台湾貿易センター(TAITRA)の黄志芳会長は「昨年はAIのおかげで既に活気にあふれていた。そして今年は、AIが加速しているため爆発的な盛り上がりを見せている」と指摘し、「われわれは大きな磁石のようなものだ」と述べた。

TAITRAは1981年にコンピューター部品の展示会としてCOMPUTEXをスタートさせた。同イベントはモバイル技術、データセンター向けハードウエア、そして現在はAIといった分野の最新トレンド発表の場へと年々変化している。今年は1500社余りの企業と5万人以上の来場者の出席が見込まれている。台湾の新総統、頼清徳氏も6月4日の開幕式に出席することを確認したと、TAITRAは明らかにした。

原題:Nvidia’s Huang Leads Parade of CEOs to Taiwan’s AI Tech Fest(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.