OPECプラス、来年への減産延長も視野に-サウジなど非公式協議

AI要約

OPECプラスは、原油生産に関する最終合意に向けて進行中の非公式な協議を行っている。サウジアラビアと同盟国は、200万バレルの減産措置を2025年まで延長することを検討している。

減産措置の延長は、米シェール増産による供給過剰を解消し、原油価格を上昇させるために行われている。アラブ首長国連邦やカザフスタンなどは、2025年の産油体制に向けて増産の準備を進めている。

OPECプラスは、将来の産油能力に対処する必要があり、加盟国の生産能力の見直しも進められている。

(ブルームバーグ): 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」は、原油生産を巡り週末の会合で最終合意に達するために非公式な協議を進めている。複数の当局者が明らかにした。

サウジアラビアと同盟国は現行の日量約200万バレル減産を今年後半に延長する是非を議論しており、6月2日のオンライン会合で最終的な合意をまとめる方向だと、複数の加盟国代表が述べた。交渉が非公開であることを理由に匿名で話した加盟国代表らは、一部の減産措置を2025年に延長する可能性も検討されていると話した。

OPECプラスは米シェール増産による供給超過を食い止め、価格を押し上げようと減産措置を取ってきた。石油トレーダーやアナリストの間では、減産は恐らく年末まで延長されるだろうとの見方が広がっている。

OPECプラスはいずれにせよ、2025年の産油体制にも取り組む必要がある。アラブ首長国連邦(UAE)やカザフスタンなどは来年に増産できる体制が整っているとされており、加盟国の産油能力についても見直しが進められている。

原題:OPEC+ Works on Output Cut Accord That May Stretch Into 2025(抜粋)

--取材協力:Nayla Razzouk.

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