チャットGPT公開「ツイッターで知った」…元取締役がアルトマン氏を批判「ウソをついたりしていた」

AI要約

米オープンAI元取締役のヘレン・トナー氏が対話型AIサービス「チャットGPT」の公開をツイッターで知り、取締役に大事な情報が共有されず不信感が高まった。

トナー氏は公開されるまでチャットGPTの情報を知らされておらず、アルトマン氏は取締役に対して誤った情報を伝えていたと報じられている。

アルトマン氏への不信感が高まり、昨年11月に解任されたが、従業員の反対でCEOに復帰。トナー氏は取締役から退任した。

 【ニューヨーク=小林泰裕】米CNBCは29日、米オープンAI元取締役のヘレン・トナー氏が、対話型AI(人工知能)サービス「チャットGPT」の公開を「ツイッター(現・X)で知った」と発言したと報じた。重要な情報が取締役にも共有されず、サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)への不信感が募ったことが昨年11月の解任につながったとしている。

 報道によると、トナー氏は2022年11月のチャットGPTの公開を、ツイッターに投稿されるまで知らされていなかった。また、アルトマン氏は取締役に対して、AIの安全対策について誤った情報を伝えるなどしていたという。

 トナー氏は「サムは何年もの間、取締役に情報を隠したり、ウソをついたりしていた」と述べた。トナー氏を含む当時の取締役は昨年11月にアルトマン氏をCEOから解任した。だが、従業員からの反対などを受け、アルトマン氏はCEOに復帰。トナー氏は取締役から退任した。