「みにみにぴにぴに」? 渋谷駅に謎の広告、込められた意図とは

AI要約

6月から本格化する就職活動に向けて、就活支援サービス「OfferBox」を手掛けるi-plugが渋谷駅にユニークな広告を掲出。広告には「みにみにぴにぴに」という前向きな言葉が大きく打ち出されている。

「みにみにぴにぴに」とは、不安と緊張を緩和させる言葉であり、口に出すだけで前向きな気持ちになれるという。同社は就活生をサポートするために広告を展開している。

i-plugは行動心理学と音声学に基づいて、「口に出すだけで前向きになる言葉」を考案。渋谷駅をはじめ日本各地の大学周辺でも広告を掲出し、就活生の不安や緊張を緩和することを目指している。

「みにみにぴにぴに」? 渋谷駅に謎の広告、込められた意図とは

 6月から本格化する就職活動に向けて、就活支援サービス「OfferBox」を手掛けるi-plug(大阪市)が渋谷駅にユニークな広告を掲出した。就活生向けだという広告には、「みにみにぴにぴに」という言葉が大きく打ち出されている。

 「みにみにぴにぴに」とは行動心理学と音声学に基づいた、口に出すだけで前向きな気持ちになり、不安と緊張を緩和させる言葉だという。同社は「広告を見て言葉を口に出すことで、就活生が少しでも前向きになれれば」とコメントしている。

 広告掲出に際し、同社は「口角が上がることで気持ちが前向きになる」という行動心理学と、「不安・ストレス緩和につながるかわいい言葉」という音声学の知見をかけ合わせ、「口に出すだけで前向きになる言葉」を100語以上考案。関西大学の熊谷学而准教授監修のもと、関西大学の学生に「声に出した時、もっとも『前向きになる』言葉」を選んでもらい、「みにみにぴにぴに」に決定した。

 熊谷准教授は「母音の『い』は口角が上がり、両唇音と呼ばれる『み(m)』と『ぴ(p)』はかわいいと感じやすい。かわいいと感じると、人は笑顔になったり、気持ちが楽になる」と解説する。

 i-plugが2025年卒業予定の学生を対象に実施した調査によると、就職活動中に不安や緊張を感じる学生は96.2%にのぼる。また、81.2%の学生が不安や緊張を緩和する方法を知りたいと感じているそうだ。こうした結果から、同社は就活生の不安や緊張をほぐし、前向きになれるような広告を掲出することにした。

 広告は渋谷駅構内のほか、神奈川大学、専修大学、静岡大学、関西学院大学、 広島大学、北海道大学、立命館大学、埼玉大学、関西大学の周辺駅にも掲出している。

 同社は昨年も就活生向けの広告を出稿した。昨年の広告では、「このくらいの目線が、自信に効く」というメッセージを、意図的に上部に配置。メッセージを読むことで視線が上がり、就活生の気持ちが前向きになることを狙った同広告は、SNSを中心に話題となった。