〔東京外為〕ドル、157円台前半=強弱材料交錯でもみ合い(29日午後3時)

AI要約

ドル円相場は、157円台前半でもみ合い状態となっている。米国や日本の経済情勢が相場に影響を与えており、方向感が出にくい状況が続いている。

過去24時間の動きや介入警戒感、米国の長期金利上昇などが相場に影響を与え、為替市場は不安定な展開を見せている。

ユーロは対円、対ドルで小動きが続いており、1ユーロ=170円台半ば、対ドルでは1.08ドル前後の水準で推移している。

 29日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、強弱材料が交錯する中、1ドル=157円台前半でもみ合っている。午後3時現在は、157円23~23銭と前日(午後5時、156円88~88銭)比35銭のドル高・円安。

 ドル円は早朝、前日の海外市場で買いが優勢となった流れを受け、157円10~20銭前後で取引された。午前9時以降、実需筋の買いが優勢となり、仲値に向けて157円40銭前後まで上昇したが、同水準では介入警戒感から上値は重く、正午にかけては157円20銭台に伸び悩んだ。午後は同水準を中心にもみ合いとなっている。

 前日の海外市場では、米国時間に入札不調を受けて米長期金利が4.5%台に上昇。終盤に157円20銭台まで買われた。5月のコンファレンス・ボード消費者景気信頼感指数が強めとなったほか、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁のタカ派発言も支援要因。

 東京時間は実需筋の買いで上値を切り上げたが、「157円台半ばは介入警戒感が根強い」(FX業者)ため、上値追いには慎重なムードとなっている。また、「日本の長期金利が上昇傾向であることもドル円の重し」(為替ブローカー)という。

 結果的には「強弱材料が交錯して、目先は方向感が出にくいのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。

 ユーロは午後に入って対円、対ドルで小動き。午後3時現在は、1ユーロ=170円52~53銭(前日午後5時、170円64~67銭)、対ドルでは1.0844~0844ドル(同1.0877~0877ドル)。