西武池袋本店、“ヨドバシ化”計画の1階にコスメ専門業態 6月オープン

AI要約

ヨドブルームは、体験型リテールストアを謳い、OMOの売り場を構想しており、豊富なブランドや専門知識を持ったスタッフが顧客にぴったりの商品を提案する。

売り場の企画・運営はトレンドキャスケットと協業し、西武池袋本店での出店を計画している。

ヨドブルームの出店は、西武池袋本店のヨドバシ化による縮小を補完し、顧客の離反を抑える目論見があるようだ。

西武池袋本店、“ヨドバシ化”計画の1階にコスメ専門業態  6月オープン

「ヨドブルーム」は“体験型リテールストアを謳い”、OMO(オンラインとオフラインの融合)の売り場を構想する。メイクアップ11ブランド、スキンケア11ブランド、ヘアケア15ブランド、美容家電8ブランドをそろえ、主だった取り扱いブランドは「ノエビア(NOEVIR)」「ヤーマン(YA-MAN)」「リファ(REFA)」「シセイドウ プロフェッショナル(SHISEIDO PROFESSIONAL)」など。商品はECサイトにも掲出する。メイクアップアーティストやエステティシャン、美容師ら専門知識を持ったスタッフが駐在し、専用機材で肌や髪質を測定して客にぴったりの商品を提案する。メイクアップやヘアケアの体験サービスも提供する。

売り場の企画・運営はトレンドキャスケット(東京、二階堂京介社長)と協業する。同社は原宿でコスメのセレクトショップ「ティアランド(TIER LAND)」を手掛けている。

ヨドバシHDは米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループと組み、23年にセブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武を買収。西武池袋本店の大規模改修により、25年には館の低層部分に「ヨドバシカメラ」の出店を予定している。「計画段階ではあるものの、『ヨドブルーム』は将来的に『ヨドバシカメラ』と隣接する見込み」(ヨドバシカメラ広報担当)。「ヨドブルーム」の出店は、西武池袋本店の“ヨドバシ化”により縮小する百貨店のMDを補完するとともに、西武池袋本店に長年親しんできた顧客の離反を少しでも抑える目論見がありそうだ。