小麦先物、一時9カ月ぶり高値-主要生産国の乾燥した天候で供給懸念

AI要約

シカゴの小麦先物が9カ月ぶりの高値を記録。ロシアの生産予測引き下げやウクライナでの戦争による供給懸念が要因。

米農務省は世界小麦在庫が9年ぶりの低水準に減少すると予測。ヘッジファンドもショートポジションを縮小。

パリの小麦先物も2023年以来の高値に上昇。シカゴの小麦先物は2.6%高の7.155ドル。

(ブルームバーグ): シカゴの小麦先物はアジア時間28日の取引で一時9カ月強ぶりの高値を付けた。主要生産国の乾燥した天候とウクライナでの戦争で供給懸念が強まった。

小麦先物は一時3.3%上昇した。アナリストはここ数週間、主要輸出国であるロシアの生産予測を引き下げた。ウクライナは5月に記録的な乾燥となる方向だ。オーストラリア・西オーストラリア州の降雨量の歴史的な少なさも不安感を強めている。

米農務省はこれから迎えるシーズンの世界小麦在庫が9年ぶりの低水準に減少すると予測。ヘッジファンドは米市場でネットショートポジションを縮小している。パリの小麦先物も2023年3月以来の高値に上昇していた。

シンガポール時間午前9時48分(日本時間同10時48分)時点でシカゴの小麦先物は2.6%高の1ブッシェル=7.155ドル。

原題:Wheat Jumps to Nine-Month High on Fears of Shrinking Stockpile(抜粋)

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