「ハチロク」「ナナマル」「アールビーニーロク」 とか型式で呼ぶだけじゃまだまだひよっこ! 型式の意味まで理解してこそガチマニア!!

AI要約

クルマ好きの会話にはカタカナの型式名がよく使われる。

これらは車種やエンジンの型式を短縮したもので、各メーカーが独自の命名法則を持つ。

日産のスカイラインの型式名には、エンジン、シャシー、車種、開発順、マイナーチェンジを表す記号が含まれる。

初代スカイラインの型式はALSI-1で、各文字がエンジン、シャシー、車種、開発順、マイナーチェンジを表す。

2代目の型式はS5で、4気筒エンジン搭載のS50D-1型から始まり、GTグレードはS54B-2型式を持つ。

S5において、Sは乗用車を表す記号、5はシャシー=車種の番号を示し、Bは搭載エンジンを、最後の数字はマイナーチェンジの順番を表す。

「ハチロク」「ナナマル」「アールビーニーロク」 とか型式で呼ぶだけじゃまだまだひよっこ! 型式の意味まで理解してこそガチマニア!!

 クルマ好きの会話を聞いていると「ナナマル系のランクルが~」とか、「ハチロクが~」とか「アールビーニーロクのトルクがさぁ~」とか、やたらカタカナの単語が混じっているのが気になってきませんか? あのカタカナっぽい単語の多くは、その車種やエンジンの型式を短縮したりして使っているものなんです。

 メーカーでは、車種やエンジンの種類ごとに、それを分類して整理するための型式名が割り振られています。前出の「ハチロク」はトヨタのAE86型のカローラレビンとスプリンタートレノに割り振られた型式名を縮めたもので、「アールビーニーロク」は日産のR32~R34型スカイラインGT-Rに搭載された「RB26DETT」というエンジンに割り振られた型式名です。

 それぞれ型式名なのでメーカーごとに独自の使い方がされていて、一般の人にとっては命名の法則が見つからないので「ややこしいな~」というふうに感じられますよね。ここではその型式名にスポットを当てて、それがどんな法則で命名されているのかを解きほぐしてみましょう。

 すべてのメーカーの由来を紐解くにはスペースが足りないので、ここでは日産の車種に絞ります。日産の代表的な車種で、多くの代を重ねてきたスカイラインの型式を初代から、かいつまんで見ていきましょう。

 初代スカイラインは日産と統合する前のプリンス自動車が製造したモデルで、グロリアとシャシーを共用した兄弟車でした。最初のモデルの型式は「ALSI-1」となっています。

 最初の「A」はエンジンの種類で、2番目の「L」はシャシーのタイプ、3番目の「S」は乗用車を表し、4番目の「I」は開発された順番を示す記号、最後の数字はマイナーチェンジを表しているそうです。

 ・2代目の型式は「S5」です。

 2代目スカイラインとして最初に発売されたのは4気筒エンジン搭載の「S50D-1」型でした。このときもまだプリンス自動車の開発です。

 この代ではグロリアとの共用をやめて独自のシャシーになったので型式も変わりました。代表モデルはレースで活躍を見せたGTグレードで、型式は「S54B-2」です。

 最初の「S」は乗用車(セダン)を表す記号で、2番目の「5」がシャシー=車種の番号、3番目の「4」と4番目の「B」は搭載エンジンを表し、最後の数字はマイナーチェンジの順番です。