英国「最安」ハッチバック ヤリスやクリオのシェア侵食? 2代目MG 3へ試乗 1.5L HVで194ps

AI要約

2023年にも、4000名以上の英国人が先代MG 3を購入したそうだ。登場は10年以上前で、ガソリンエンジンは少々ガサツ。洗練の走りとはいい難かった。しかし英国では最も安い1台として、少なくない支持を集めていた。保証も7年付いていた。

かくして、高支持率だった3は2代目へモデルチェンジ。プラットフォームは一新され、MGとしては初めて、マイルドではないハイブリッドを獲得した。車内にはタッチモニターが与えられ、スタイリングもモダンになった。

MGは、モデル自体をステップアップさせたとしている。英国価格も約1万4000ポンド(約269万円)から、約1万8000ポンド(約346万円)へ上昇している。それでも、ライバルのルノー・クリオ(ルーテシア)やトヨタ・ヤリスより安い。

英国「最安」ハッチバック ヤリスやクリオのシェア侵食? 2代目MG 3へ試乗 1.5L HVで194ps

2023年にも、4000名以上の英国人が先代MG 3を購入したそうだ。登場は10年以上前で、ガソリンエンジンは少々ガサツ。洗練の走りとはいい難かった。しかし英国では最も安い1台として、少なくない支持を集めていた。保証も7年付いていた。

かくして、高支持率だった3は2代目へモデルチェンジ。プラットフォームは一新され、MGとしては初めて、マイルドではないハイブリッドを獲得した。車内にはタッチモニターが与えられ、スタイリングもモダンになった。

MGは、モデル自体をステップアップさせたとしている。英国価格も約1万4000ポンド(約269万円)から、約1万8000ポンド(約346万円)へ上昇している。それでも、ライバルのルノー・クリオ(ルーテシア)やトヨタ・ヤリスより安い。

こちらでは人気モデルの1種だった、フォード・フィエスタは生産終了。お手頃価格のハッチバックは減りつつある。そんな乗り換え先を失ったユーザーを受け止められると、MGは予想している。

目標の年間販売数は1万台。ヤリスの実績の半分程度だが、中国資本となったブランドは、価格を武器にシェア拡大を実現したい構えだ。

MGのデザインスタジオはロンドンにあり、バーミンガムの技術センターで欧州仕様のシャシーが仕上げられた。COVID-19の出国規制が緩められたことで、中国の技術者もグレートブリテン島での開発テストへ参加したという。

スタイリングは、クリオの廉価版といった印象。全長は4113mm、全幅は1797mm、全高が1502mmで、ボディサイズもほぼ同じ。

パワートレインは、102psを発揮する1.5L 4気筒ガソリンエンジンに、136psを発揮する駆動用モーターが組まれたハイブリッド。トランスミッションは、従来的な3速オートマティックだ。

インテリアは、先代から熟成された印象。ダッシュボードやドアのプラスティックは手触りが良く、シートのクロスはグラフィックが好ましい。

タッチモニターは10.3インチと充分で、グラフィックは高精細。トップ画面にはタイル状のアイコンが並び、メニュー構造は理解しやすい。スマートフォンとのミラーリング機能にも対応する。

トップグレードを選ぶと、駐車時の360度カメラ映像機能も付いてくる。小さなハッチバックには、ちょっと贅沢すぎる装備かもしれない。エントリグレードにカーナビが備わることも褒められるが、試乗車は現在地を正しく表示できていなかった。

タッチモニター下部には、実際に押せるハードボタンが並ぶものの、これはインフォテインメント・システムのショートカットキー。エアコンの温度や送風位置を選べるわけではない。

このショートカットキーを使う場合、スマホのミラーリング中はホームボタンで戻る必要があり、最低でも3度のタップが必要。視線を長時間そらすことになる。クリオにはちゃんと機能するスイッチが並び、1度覚えればチラ見で操作できるけれど。