食費を抑えて手間を省くには「半分手作り&半分中食」がおすすめ 食材購入の判断基準は“3日以内に使い切れるか”

AI要約

食費の節約術について、半分手作り&半分中食がおすすめであることや、食材の無駄を減らすためにはまとめ買いを避けることなどがアドバイスされています。

さらに、日配品や生鮮食品の購入タイミング、スーパー選び、ポイント活用などの具体的な節約方法も紹介されています。

節約した分のお金は外食に使うことをおすすめし、メリハリを持って節約することが重要であると述べられています。

食費を抑えて手間を省くには「半分手作り&半分中食」がおすすめ 食材購入の判断基準は“3日以内に使い切れるか”

 物価高騰で食費が家計を圧迫し、悩んでいる家庭も少なくないだろう。そんななか、外食、スーパーやコンビニのテイクアウト惣菜(中食)、手作り(内食)をどのような配分にすれば、節約を実現できるのだろうか。

「食費を最も安く抑え、かつ手間を省くのにおすすめなのは、“半分手作り&半分中食”です」と節約アドバイザーの丸山晴美さん(「」内以下同)。

「単身世帯や夫婦2人世帯の場合、ご飯だけは自宅で炊き、主菜は総菜を1品購入。副菜はもやしや卵、豆腐など比較的安価な食材で作ります。そこに手作りのサラダとみそ汁を加えれば充分。これで1人分の材料費は300円程度で済ませられます」

 中食を選ぶ場合、酢豚、筑前煮、ハンバーグ、とんカツなど、手間のかかる料理がコスパの面でおすすめだ。それも、夕方などで割り引かれているときが買いどきだという。ただし、割引シールに釣られて、余計なものまで買わないこと。

 一方、食費節約の基本について、消費生活アドバイザーの和田由貴さんは、“食材を使い切ることが最も大切”と言い切る。

「食費を減らしたい人は、廃棄した食材の金額をメモしてみてください。かなりの金額になることがわかります。この廃棄を減らすためには、まとめ買いをしないこと。ポイント還元などに釣られて食材を多めに買うのもやめましょう。つい買いそうになったときは、“3日以内に使い切れるか”を基準に判断を」(和田さん・以下同)

 作りたい料理のために材料を買うのではなく、冷蔵庫にある食材で料理するには何が必要かを考えて材料を買い足すのもおすすめだという。

「その日の特売品と、家にある食材を組み合わせて料理する習慣をつけると、大きな節約になります」

 節約した分のお金は、ごほうびとして外食に使うといいという。何事も大切なのは、メリハリなのだ。

●日配品は…「午前中に買う」VS「夕方に買う」

 新しい商品を陳列する前に前日のものが残っている場合はそれらが割引されることが多いため、日配品は午前中が買いどき。

[※日配品:パン、牛乳、豆腐、練り物など、毎日新しく届けられる商品のこと]

●「まとめ売り」VS「単品」

 生鮮食品をまとめ買いすると、消費期限内に使い切れず、食品を無駄にする可能性が高いので、3日以内に使い切れる分だけ購入を。

●「安いスーパーを渡り歩く」VS「行きつけを決める」

 店の安売り傾向がつかめ、最新情報も見逃しにくい行きつけを作るのが正解。米などの重い食材はネットスーパーの活用もおすすめ。

●「ポイントは意識して貯める」VS「ポイントは気にしない」

 ポイントを貯めるために無駄な買い物をしては本末転倒。必要な分だけ買うのが鉄則。結果的にポイントが貯まったら使えばいい。

【プロフィール】

丸山晴美さん/節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー 。調理師などの資格も生かし、食費や通信費などの節約術を提案。主な監修本に『steady.特別編集 知識ゼロでもまるっとわかる お金の基本』(宝島社)など。著書も多数。

和田由貴さん/消費生活・家電製品・食生活アドバイザー。暮らしや家事、環境問題について、テレビや講演会などでアドバイスを行う。著書に『即実践! 即効果! 節約のプロがおしえる家計防衛術』(辰巳出版)など多数。

取材・文/前川亜紀 イラスト/藤井昌子

※女性セブン2024年5月30日号