〈人とくるまのテクノロジー展2024横浜〉各社の出展概要(上)電動化や脱炭素、最新技術一堂に
「人とくるまのテクノロジー展2024横浜」では、サプライヤーが最新技術や製品を出展する。
展示される企業には、ロバート・ボッシュ、コンチネンタル、ヴィテスコ・テクノロジーズ、ボルグワーナー、フォルヴィア、マーレ、ヴァレオ、シェフラー、TEコネクティビティ、amsオスラム、アナログ・デバイセズ、テキサス・インスツルメンツが含まれる。
各企業は、異なる分野から様々な最新技術や製品を披露する予定だ。
22日に開幕する「人とくるまのテクノロジー展2024横浜」(自動車技術会主催)では、サプライヤーが最新技術や製品を出展する。
■ロバート・ボッシュ
SDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)の最新動向やソフト開発、先進運転支援システム(ADAS)、エネルギーといったソリューションを広く紹介。米マイクロソフトとの生成AI(人工知能)活用に関する講演もある。ブレーキ装置とペダルの連結を分離した「デカップルドパワーブレーキ」を日本で初展示する。
■コンチネンタル
「未来のモビリティのビジョン」をテーマに、SDVなどを展開。駐車を支援するレーダー・ビジョン・パーキングや、安全性と持続可能性を同時に高めるブレーキシステムのロードマップ(行程表)、必要な時に現れる統合制御ディスプレーなどのソリューションを披露する。
■ヴィテスコ・テクノロジーズ
高電圧eアクスルドライブシステムや巻線界磁式ロータ、高電圧インバーター、サーマルマネジメントモジュール、燃料電池車、電気自動車(EV)向け製品などを展示する。
■ボルグワーナー
eクーラーやeヒーター、インバーター、統合ドライブモジュール、独自の電気モーターなど、さまざまな電動化ソリューションを紹介する。全輪駆動、排気ガス再循環装置(EGR)、ターボチャージャー、可変バルブタイミング機構などエンジンの性能向上に不可欠な主要技術も展示する。
■フォルヴィア
「CES2024」でアワードを受けたディスプレー「スカイライン・イマーシブ・ディスプレイ」を日本初披露。車両情報やHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)などを必要に応じて表示する機能が特徴だ。運転者がディスプレーをのぞき込む頻度が減り、安全性の向上につながる。
■マーレ
熱管理製品ポートフォリオを拡大している中、航続距離を2割延ばせる熱管理マネジメント用モジュールを初披露する。車両のさまざまなシステムを加熱・冷却するため多数のコンポーネントを組み合わせたもの。エネルギー効率の大幅な改善を可能にする。大型受注をすでに得ており、日本にも投入する。
■ヴァレオ
カーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)の実現に向けた電動化と、より安全でスマートなモビリティのためのADAS、コネクテッド技術の日本初展示5点を含む最新のイノベーションをPRする。効率的で軽量なワイヤレス給電システムや、2輪車向け48㌾スモールモビリティ・モータージェネレータなどを披露する。
■シェフラー
パワートレインやシャシー用の高精度コンポーネント、システムなどを展開する。eアクスルや燃料電池関連なども訴求する。TMMソリューションズは、綿密な流量制御による「アクティブ水温制御」や複数ポートの流量制御機能などが特徴だ。
■TEコネクティビティ
ハイブリッド・EV用製品の開発で先駆けてきた。今回もパワートレインや補機システム、バッテリーシステム、充電インレットを網羅するEモビリティ関連や低圧回路コネクター、接続ソリューション、自動運転を実現するデータコネクティビティ関連など幅広く展示する。
■amsオスラム
明るさを個別制御できる2万5600ピクセルの高解像度LED「EVIYOS2・0」を展示。ロービーム/ハイビームに加えて、路面描画を踏まえたトラッキングアシスタントやシンボルを照射するデモもする。
■アナログ・デバイセズ
電動化や「デジタル・キャビン」、ネットワーク、コネクティビティーの技術を活用したソリューションを披露する。充電やローノイズ電源対策などを通じ、充実した車室環境や、より効率的なEVを実現する。
■テキサス・インスツルメンツ
SDVの土台となるゾーンアーキテクチャーや、EVの航続距離伸長・低価格化・充電時間短縮、安全性向上や自動運転技術などをデモを交えて紹介する。各種センサーや車室内モニタリング、SoC(システム・オン・チップ)技術なども披露する。