川久保玲が手掛ける“新たなカオス” ドーバー ストリート マーケット パリが5月24日にオープン

AI要約

5月24日にオープンするDSMPは、パリのマレ地区に1100平方メートルの店舗を構える。

新店舗のデザインは、壁裏に服を隠す形で外から服が見えない特異なスタイルであり、展示品が空間を飾る美しい建築や色彩で作り上げられている。

DSMPのオープンにより、マルチブランドショップのあり方を再び変革し、川久保デザイナーやCEOの地位をより確固たるものとすることが期待される。

川久保玲が手掛ける“新たなカオス” ドーバー ストリート マーケット パリが5月24日にオープン

ドーバー ストリート マーケット パリ(DOVER STREET MARKET PARIS、以下DSMP)が、ついに5月24日にオープンする。場所は、マレ地区のフラン・ブルジョア通り35-37番地(35-37 rue des Francs-Bourgeois, 75004)。店舗面積は1100平方メートルで、17世紀に建てられたタウンハウスの1階、2階、地下を使用する。ブランドごとに独自スペースを設けていたこれまでのドーバー ストリート マーケット(DSM)とは異なり、パリ店は併設するカフェ「ローズ ベーカリー(ROSE BAKERY)」も含め、全体のデザインを川久保玲「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」デザイナーが担当。DSMとしては、近隣にあるビューティに特化したドーバー ストリート パフューム マーケットも含めると、8店舗目になる。なお、建物の3~5階はすでに入居しているDSMPのブランド開発部門のオフィスやショールームとして引き続き使用する。

外からは服が見えない店舗デザイン

ルールにとらわれないショップ作りで知られる川久保デザイナーが今回手がけたのは、ウインドーディスプレーのない店。実際、全ての服はカーブを描く壁の裏側にあるので外からは見えず、売り場のほぼ半分は空いた状態になっている。しかし、この世のものとは思えないような息を呑むほど美しい建築や、シャルトリューズグリーン、ベビーピンク、スカイブルーなど意表を突く色彩を加えて、こだわりの空間に仕上げている。DSMPは、またしてもマルチブランドショップのあり方の常識を覆し、川久保デザイナーの小売における奇才としての地位を、そして彼女の夫であるエイドリアン・ジョフィ=コム デ ギャルソン インターナショナル(COMME DES GARCONS INTERNATIONAL)最高経営責任者(CEO)兼DSM CEOの大胆なビジネスマンとしての地位を確固たるものにするものだ。