旅行・観光ランキングで日本3位に 前回から2つ順位落とすも文化・自然資源で高評価
日本は観光分野の競争力で3位にランクインし、前回より2つ順位を下げた。
世界経済フォーラムが発表した観光開発指数レポートでは、日本が文化資源や自然資源で高い評価を受けた一方、オーバーツーリズムの点で改善が必要とされた。
日本以外のアジア諸国では中国が8位にランクインし、世界的にも観光分野での競争が激しさを増している。
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観光分野での各国の競争力などを調査するランキングで日本は3位になりました。前回より2つ順位を落としました。
ジュネーブに本部を置く国際機関「世界経済フォーラム」は119の国・地域を対象に観光分野の競争力や持続可能性などを評価し、「旅行・観光開発指数レポート」として公表しています。
今年のランキングでは1位のアメリカ、2位のスペインに続き、日本は3位でした。
調査項目で見ると、日本は世界遺産の数などで評価する「文化資源」で2位だったほか、自然環境の保全などについての「自然資源」で高く評価されました。
一方で、観光地のオーバーツーリズムの状況などを評価する「旅行と観光の需要と持続可能性」では低い指数でした。
前回の2021年版で日本は首位でしたが、世界経済フォーラムは、前回は新型コロナウイルスという特殊要因があるため、その影響がない2019年版と比較すると、指数自体はほぼ横ばいを維持しているとしています。
この他の順位は4位がフランス、5位がオーストラリアでした。
日本以外にアジアでトップ10に入ったのは8位の中国でした。