ブレゲの歴史を感じる「タイプ XX」に華やかなローズゴールドモデルが誕生! ディテールに込められた歴史的モデルへのオマージュとは

AI要約

ブレゲが1949年に開発したフライバック機能搭載のクロノグラフはパイロットにとって重要で、その後軍用モデルや民間用モデルとして発展していく。

新しい「タイプ XX」はゴールドのモデルからインスピレーションを得ており、高機能なクロノグラフとして登場。

歴史的モデルのデザインコードを踏襲しつつ、新型ムーブメントと先進的な機能性を備えた「タイプ XX」の特徴について。

ブレゲの歴史を感じる「タイプ XX」に華やかなローズゴールドモデルが誕生! ディテールに込められた歴史的モデルへのオマージュとは

 航空業界との密接な関係を持つブレゲが、パイロットにとっての実用的な観点から、スムーズな計測を実現するフライバック機能搭載のクロノグラフを開発したのが1949年のこと。

 その機能性が高い評価を受け、1950年代にはフランス空軍や海軍航空部隊向けの軍用モデルを生み出し、それをベースに生み出されたのが民間用モデルの「タイプ XX」であり、昨年の6月に現代的な性能を備えて復活するや大いに注目を集めました。

 今回発表となった新たな「タイプ XX」は、ケースと両方向回転ベゼルがローズゴールドで輝く華やかなモデルですが、そのインスピレーションの源は、1955年に登場したゴールドのモデルであり、そのうちの一本「No. 1780」はブレゲ・ミュージアムにも所蔵されるという希少なもの。

 ベゼルのフォルムにおいては1970年代の「タイプ XX」第2世代を参照したものであり、ゴールドのフルート模様が操作性の向上とともにエレガントな縁取りとして美観を演出しています。

 クロノグラフそれぞれのカウンターがサイズを変えてリズミカルに配置されているのも、歴史的モデルのデザインコードを踏襲したもの。

 こうして歴史的モデルへのオマージュを込めつつ、もちろん心臓部には2023年に開発されたばかりの新型ムーブメント「728」を搭載しての先進の機能性を発揮。

 5Hz(3万6000振動/時)の高振動、約60時間ものパワーリザーブ、シリコン製ひげぜんまいによる耐磁性、そして1度の操作でクロノグラフのストップ、リセット、リスタートが行えるフライバックも健在であり、ブレゲの歴史を感じさせるその機能は、現代生活においても大いに活躍する場面があるはず。

 ダイヤルとストラップは日没後の空のような深い色調の“ナイトブルー”で染められており、パイロットウォッチらしく空のイメージを喚起させつつ、ゴールドとの美しいコントラストがなんともラグジュアリー。

 ストラップはアリゲーターレザーストラップに加えて、同じくナイトブルーに染まったNATOストラップも付属し、よりカジュアルかつミリタリーの文脈を込めた装いへと付け替えも可能に。このストラップの交換作業は工具不要で行え、慣れれば数秒のうちに可能とのこと。

 裏蓋はサファイアクリスタルによるシースルーバックとなっており、翼をイメージしたローター形状もまた空の時計としての印象を強く打ち出しています。

●製品仕様

「タイプ XX クロノグラフ 2067 ゴールド」

・価格(消費税込):572万円(推奨販売価格)

ケース:ローズゴールド

ケース径:42mm

ケース厚:14.1mm

ダイヤル:サンバースト仕上げのブルー文字盤

ムーブメント:自動巻

機能:フライバッククロノグラフ、日付表示、スモールセコンド、15分積算計、12時間積算計

ひげゼンマイ:シリコン製ひらひげ

脱進機:シリコン製ホーンのインバーテッド・インラインレバー脱進機

防水:10気圧(100m)

キャリバー:728

振動数:5Hz(3万6000振動/時)

パワーリザーブ:60時間

ストラップ:交換可能なストラップ2本セット、1本はアリゲーターレザー、1本はNATOファブリック