とんでもないお宝発見! 2代目センチュリーって日本専用だろ! ところが100台だけ左ハンドル仕様が作られたのよ!

AI要約

トヨタコレクションは、ドイツにある貴重なトヨタの博物館で、日本から100台ほど作られた2代目センチュリーの左ハンドル仕様などが展示されている。

トヨタコレクションは、元々ドイツで最初のトヨタディーラーが持っていたプライベートコレクションから始まり、現在は一般公開されている。

展示されている車両は、2000GTからセリカ、スターレットまでさまざまなモデルであり、内外装が新車に近い状態で走行可能である。

とんでもないお宝発見! 2代目センチュリーって日本専用だろ! ところが100台だけ左ハンドル仕様が作られたのよ!

 日本から遠く離れたドイツにすごいコレクションを見つけた。欧州トヨタの聖地ともいうべき、その名も「トヨタコレクション」。中でも注目は、わずか100台ほどが作られたといわれる2代目センチュリーの左ハンドル仕様。えーセンチュリーって日本専用じゃなかったの!?

 文と写真:山本シンヤ

 トヨタの貴重な歴代モデルを収蔵する自動車博物館と言えば、愛知県長久手市にある「トヨタ博物館」が有名だが、実は世界にも様々なトヨタ博物館が存在する。その一つが、ケルンにあるドイツトヨタの敷地内にある「トヨタコレクション」である。

 今回ニュルブルクリンクへの取材(これは別途紹介)に合わせて見学をリクエストすると、現地から「いつでもOK!!」と言う嬉しい返事が。フランクフルトに降り立った筆者はアウトバーンを飛ばしてケルンに向かった。

 そもそも、なぜドイツトヨタに博物館があるのか?元々はドイツで最初にトヨタディーラーをオープンさせたPeter Pichertさんのプライベートコレクションだったが、2016年に逝去。その後、ドイツトヨタが彼の意志を受け継いで全車両を買い取り、現在の場所でトヨタコレクションがスタート。展示車を補完する建屋は、屋内テニスコートをリノベーションして作られたそうだ。

 ちなみに一般でも見学が可能で、料金は何と「無料」。ただし、一般公開日は限られており、毎月第1週目の土曜日の10時から14時となっている。まさに欧州トヨタファンの"聖地"となっている。

 ドアを開けると、広い敷地の中にはトヨタコレクションの目玉である2000GTを含めた数多くのモデルたちがズラリと勢ぞろい!!自動車博物館の多くは「名車」が中心の展示だが、ここはスターレット、カローラ、セリカ、ランドクルーザーと言った「普通のクルマ」が主役だ。

 ちなみに2019年のル・マン24時間で優勝トロフィ返還時に使われたセリカ・コンバーチブルも、トヨタコレクションの中の1台が活用された。

 どのモデルも内外装は新車に近いコンディションで実際に走行も可能だ。担当者に「動態保存のための維持は大変?」と聞いてみると、「トヨタ車なので全く心配はいらないですよ」と余裕の笑顔が印象的だった。