「おしゃれ+高性能」な中型高級SUV 645馬力のスマート最強モデル「#5」初公開

AI要約

スマートは、新型EV「#5」をオーストラリアで公開。アウトドア志向の中型電動SUVで、100kWhバッテリー搭載、航続距離560km。

欧州市場への投入や中国製EVに対する輸入関税を考慮した価格設定になる見込み。

インテリアはモダンなデザインで、アウトドアアドベンチャーを想定し、すべてのシートが簡易ベッドとしても機能。

「おしゃれ+高性能」な中型高級SUV 645馬力のスマート最強モデル「#5」初公開

スマートは、同社最大のモデルとなる新型EV「#5」をオーストラリアで公開した。オフロードを意識したアウトドア志向の中型電動SUVだ。

新型#5は100kWhのバッテリーを搭載し、航続距離560kmを実現する。800Vの電気アーキテクチャーにより、わずか15分で10~80%の充電が可能だ。

欧州市場では来年の夏に発売され、小型バッテリーバージョンもラインナップに加わる予定だ。生産は中国で行われる。

スマートは、メルセデス・ベンツと中国の吉利グループの合弁会社で、中国や欧州で高級EVを展開している。現在は、オーストラリアでの成長に力を入れている。

新型#5は、小型の#1および#3と同じ吉利グループの「SEA2」プラットフォームを採用。ボディサイズは全長4705mm、全幅1920mm、全高1705mmで、新型プジョー5008とほぼ同じだが、7人乗りではない。

格納型ドアハンドルや丸みを帯びたエッジなど、スマートらしいモダンなデザイン要素を多く取り入れつつ、角ばったヘッドライトとライトバー、スキッドプレートが無骨で力強い印象を強めている。

インテリアでは、2枚の13インチOLEDインフォテインメント・タッチスクリーンがダッシュボードの大部分を占めている。他のスマート車と同様に、画面上には動物のアバター(今回はライオン)も用意されている。

運転席正面には、10.3インチのデジタル・インストゥルメントクラスターが配置される。また、25.6インチのAR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイも新たに導入された。

#5のユニークな特徴として、アウトドアアドベンチャーを想定し、すべてのシートが簡易ベッドとしても機能するように設計されていることが挙げられる。

性能についてはまだ公開されていないが、6月に中国の政府系機関が発表した情報によると、最もパワフルなモデルはツインモーター仕様の「ブラバス」で、合計出力645psを発生するようだ。

これは、既存の#1と#3の最上位モデルを200ps以上上回るものだ。

その他、587ps馬力のツインモーター仕様や、340psと363psのシングルモーター仕様の導入も予想されている。どのモデルがどの市場で販売されるかは、まだ定かではない。

現在、#5には「プレミアム+」と「サミット・エディション」の2種類のグレードが用意される。サミット・エディションでは、ルーフライト、電動トレーラーヒッチ、アンダーボディプロテクション、サイドステップ、ルーフボックスなどが追加される。

2025年にオーストラリアや欧州で発売予定で、価格は現時点では明らかにされていない。欧州では中国製EVに対する輸入関税を考慮した価格設定になるだろう。