公道のF1をアップグレード?!…アストンマーティン『ヴァルハラ』がAMR仕様を導入へ

AI要約

アストンマーティン『ヴァルハラAMR』は、最高出力1012psのハイパースポーツ車で、ニュルブルクリンクのラップタイムを目指して開発が進められている。

ヴァルハラAMRは、ヴァルハラをベースにしたハードコアモデルで、最高出力1012psのパワートレインを搭載している。その他、エアロダイナミクスや軽量化なども施されている。

2025年後半にリリース予定で、ニュルブルクリンクでのラップタイム目標は6分30秒。メルセデスAMG『One』の記録を破り、最速量産車を目指す。

公道のF1をアップグレード?!…アストンマーティン『ヴァルハラ』がAMR仕様を導入へ

最高出力は1012ps、ニュルブルクリンクのラップタイムは6分30秒で、コース最速の量産車となりそうなのがアストンマーティン『ヴァルハラAMR』だ。その開発車両をスクープ班のカメラが初めて捉えた。

ヴァルハラAMRは、アストンマーティンのハイパースポーツ「ヴァルハラ」をベースに開発される。ヴァルハラは、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーとアストンマーティンとの共同開発から生まれた、アストンマーティン初のハイブリッドモデルだ。2024年に限定999台で発売され、「公道を走るF1」と称されている。ヴァルハラAMRは、さらにそのハードコアモデルになる。

ヴァルハラのパワートレインは、最高出力812psの4.0リットルV8ツインターボエンジンをミッドマウント、フロントアクスルに2基、トランスミッションに1基、合計200psの電気モーターを積み、四輪駆動が可能だ。最高出力はシステム合計で1012psを発揮する。同じ4.0リットルV8を積むメルセデスAMG『GT63S Eパフォーマンス』の816psを大きく上回っている。

ニュルブルクリンクで捉えたAMRバージョンの開発車両は、ベースのヴァルハラに大幅なエアロアップグレードを施している。巨大なリアウィング、巨大なフロントスプリッターを備えているほか、フロントフードグリル、フラップ、ヘッドライト、ガルウィングドアのレイアウト、サイドパネル、エアインテーク、リア全体など、ほぼすべてのボディパネルを変更しているほか、スワンネックミラーも再設計されている。またAMRはアクティブシャーシをもち、車両フロアにはダウンフォースを高めるための調整可能なフラップも装備するはずだ。

パワートレインはヴァルハラと同じセットアップだが、いくらかパワーアップされるはず。車重は1550kg以下に軽量化され、空力性能の向上によってF1マシンより大きなダウンフォースを得るなど、AMR仕様はさらなる高性能モデルへと進化する。最新情報では、90秒でオイル交換できるカストロール開発のNexcelシールオイルシステムが追加されるという。

アストンマーティンが「ハイパーカーとスーパーカーのミックス」と表現するヴァルハラAMRのリリースは、2025年後半と予想される。現在はニュルブルクリンクの目標ラップタイムを6分30秒に設定して開発が進められているそうだ。この数字が達成されれば、現在の記録保持者であるメルセデスAMG『One』(6分35秒138)を破り、ニュルブルクリンク最速の量産車となる。