ノキアのモバイルネットワーク資産、サムスンが取得に関心-関係者

AI要約

ノキアのモバイルネットワーク資産に韓国サムスン電子などが関心を示していることが明らかになった。

ノキアはモバイルネットワーク部門の選択肢を模索中であり、売却や合併など検討している。

ノキアのモバイルネットワーク部門は業績が低迷しており、サムスンなど他の企業からも関心が寄せられている。

ノキアのモバイルネットワーク資産、サムスンが取得に関心-関係者

(ブルームバーグ): フィンランドの通信機器メーカー、ノキアのモバイルネットワーク資産に対して、韓国サムスン電子などが取得に関心を示していると、内情を知る複数の関係者が明らかにした。

ノキアはモバイルネットワーク部門の選択肢について、アドバイザーと協議を続けており、同部門すべてか一部の売却、分社化、競合企業との合併など、さまざまなシナリオを模索しているという。同部門は長年、中国の華為技術(ファーウェイ)のような大手ライバルとの競争に押され苦戦が続いている。

検討はまだ初期段階であり、いかなる選択肢についてもノキアが実行に移す確証はない。情報の部外秘を理由に匿名を条件に語った関係者によると、この部門全体の評価額は約100億ドル(約1兆4500億円)に上る可能性がある。

サムスンは、携帯電話を通信インフラに接続する無線アクセスネットワーク(RAN)の規模を拡大するため、ノキアの一部資産の取得に初期的な関心を示している、と関係者は語った。実際に売却となれば、他のライバル企業からも関心を集める可能性があるという。

ノキアの株価は今年、ヘルシンキ市場で24%上昇し、時価総額は約235億ドルに達している。

サムスンの担当者はコメントを控えた。ノキアの広報担当者は、同社にとって「極めて戦略的」であるモバイルネットワーク部門の成功に注力していると述べた。

ノキアのモバイルネットワーク部門は基地局や無線技術、サーバーを世界のモバイル通信事業者に供給している。ブルームバーグがまとめたデータによると、同部門は昨年のノキア総売上高の約44%を占め、ノキアで最大のセグメントとなっている。だが、巨額な費用がかかるネットワークの更新を欧州の通信会社が先延ばししていることなどが大きな足かせとなり、同部門は業績が低迷している。

原題:Nokia Mobile Networks Assets Said to Draw Interest From Samsung(抜粋)