キヤノンのA4インクジェットプリンター「PIXUS」に2024年秋モデル

AI要約

キヤノンは、2024年秋モデルのA4インクジェットプリンター「PIXUS」を9月中旬に発売。低ランニングコストモデルを含む4製品を投入する。

新モデルは、画質とランニングコストの両立を図ったXKシリーズの「PIXUS XK130」や、写真画質に重点を置いた「PIXUS TS8830」などをラインナップする。

さらに、1万円を切る廉価モデルの「PIXUS TS3730」も登場し、無線接続のインフラモードやセキュリティ対策の向上など、幅広いニーズに対応している。

キヤノンのA4インクジェットプリンター「PIXUS」に2024年秋モデル

キヤノンは、A4インクジェットプリンター「PIXUS」2024年秋モデルを9月中旬に投入。低ランニングコストモデルをはじめ4製品を発売する。

■ PIXUS XK130

画質とランニングコストの両立を図ったXKシリーズの新製品。2023年10月発売の「XK120」の後継モデルになる。

4色染料インク+顔料ブラックの独立インクタンクを採用。L判フチなしを約10円/枚で出力できる低ランニングコストを謳う。

4.3型ワイド液晶パネルを中心とした操作系を引き継ぎ、新たに「カラー消去コピー」が搭載された。赤などの色の付いた箇所を除き、元が黒の箇所のみをコピーして出力するもので、学校で配布された課題プリントを繰り替えし解くような用途で使用できる。

「冊子コピー」も新機能。冊子の見開きページを左右それぞれスキャンすると、一般的な操作では左ページに対し、右ページが逆さにプリントされてしまう。そこで「冊子コピー」を設定すると、両ページの上下の向きを自動で揃えてプリントしてくれるという。

その他の機能は基本的にXK120を踏襲。外観にもほぼ変化はない。

・インク:5色(独立インクタンク)

・プリントヘッド:顔料BK/C/M×各1,024ノズル、Y/染料BK×各512ノズル

・最高解像度:4,800×1,200dpi

・最大用紙サイズ:A4

・給紙方式:後トレイ/カセット

・カラー液晶モニター:4.3型TFT(タッチパネル)

・インターフェイス(PC用):無線LAN、USB、メモリーカード

・外形寸法:約372×345×142mm

・質量:約6.6kg

・直販価格:4万2,900円

■ PIXUS TS8830

2023年10月発売の「TS8730」の後継機。ラインアップ中、写真画質にも力を入れた上位モデル。グレーインクを加えた5色染料+顔料ブラックの計6色インクを採用する。

カラーはホワイトとブラック。今期からホワイトモデルの液晶パネルの周りが本体と同色になった。従来は黒色だったこともあり、すっきりした見た目になっている。

「XK130」と同じく、新機能の「カラー消去コピー」「冊子コピー」を搭載する。

L判フチなし1枚のランニングコストは約22.9円。

・インク:6色(独立インクタンク)

・プリントヘッド:C/M×各1,536ノズル、Y×512ノズル、GY/染料BK/顔料BK×各1,024ノズル

・最高解像度:4,800×1,200dpi

・最大用紙サイズ:A4

・給紙方式:後トレイ/カセット

・カラー液晶モニター:4.3型TFT(タッチパネル)

・インターフェイス:無線LAN、USB、メモリーカード

・外形寸法:約372×345×142mm

・質量:約6.6kg

・直販価格:4万150円

■ PIXUS TS3730

1万円を切る廉価モデル。「TS3530」の後継にあたり、新製品ではこれまで異なっていた天板と本体のカラーを揃えた。こちらも従来モデルよりすっきりした印象になっている。

用紙トレイは背面のみで、前面の用紙カセットは省略されている。液晶パネルもモノクロ。一体型の4色インクカートリッジを使用する。他のPIXUS同様、コピー機能用のスキャナーを備えている。

従来モデルからの変更点は、無線接続のインフラモードに、5GHz帯への対応を追加したこと。これまでは2.4GHzのみ対応していた。また、新たにWPA PersonalとTLS1.3をサポートしたことで、不正アクセスに強くなっている。

L判フチなし1枚のランニングコストは約28.1円。

・インク:4色

・プリントヘッド:C/M/Y×各320ノズル、顔料BK×320ノズル

・最高解像度:4,800×1,200dpi

・最大用紙サイズ:A4

・給紙方式:後トレイ

・液晶モニター:1.5型セグメント(モノクロ)

・インターフェイス:無線LAN、USB

・外形寸法:約435×327×145mm

・質量:約4.0kg

・直販価格:9,350円