台風10号、29日は国内線336便欠航 2.2万人影響

AI要約

気象庁によると、非常に強い台風10号は九州南部に接近し、欠航便が増加している。ANAとJALを中心に影響が出ており、九州各地の発着便が欠航となっている。

JALとANAは29日や30日の国内線欠航を予定し、台風10号の影響が出る可能性が高いとしている。各航空会社では運航情報が更新されるたびに、影響を受ける旅客に対応している。

その他の航空会社も欠航便が発生しており、現時点で最新の情報をウェブサイトで確認することが重要だ。

台風10号、29日は国内線336便欠航 2.2万人影響

 気象庁によると、非常に強い台風10号は8月28日午後5時の推定で、鹿児島県屋久島の西南西約40キロを、ゆっくりした速さで北へ進んでいるとみられる。航空各社では、あす29日は全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)、ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)の3社で国内線336便が欠航し、約2万1900人に影響が及ぶ見通し。30日朝も、九州各地を出発する国内線や、関西空港を発着する一部国際線の欠航が決まっている。

 28日は九州南部の発着便を中心に、国内線と国際線合わせて190便以上が欠航し、約1万1000人以上に影響が出た。

 28日午後5時の推定で、台風10号の中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径110キロ以内は風速25メートル以上の暴風となっている。今後さらに発達しながら29日にかけて九州南部に接近し、九州に上陸するおそれがある。

◆JAL

 JALでは、29日の国内線は九州各地や山口宇部、松山を発着する計159便の欠航が決定。6819人に影響が出る見込み。

 30日の国内線は、但馬・隠岐・岡山・出雲・広島・山口宇部・徳島・高松・高知・松山・福岡・北九州・大分・長崎・熊本・宮崎・鹿児島・種子島・屋久島の発着便に、影響が出る可能性があり、すでに一部便の欠航が決まった。

 31日の国内線は、伊丹・関西・南紀白浜・但馬・岡山・広島・徳島・高松・高知のの発着便に、影響が及ぶ見込み。

 JALでは、台風10号関連の運航情報を28日午後7時ごろに更新予定。台風10号の影響が見込まれる対象便については、実際の運航状況に関わらず、手数料を徴収せずに搭乗予定便の変更や払い戻しに応じる。

◆ANA

 ANAでは、29日の国内線は宮崎・鹿児島・長崎・大分・熊本・対馬・福江を発着する全便が欠航。福岡発着便も一部欠航となり、計173便の欠航が決まった。影響者数は約1万4600人。

 30日の国内線は、福岡・宮崎・鹿児島・長崎・佐賀・大分・熊本を発着する一部便が欠航。計16便が欠航し、約2100人に影響が及ぶ見込み。また、30日の国際線は関西-上海(浦東)線の2往復4便が欠航し、約340人に影響が出る見通し。

 31日の国内線は、伊丹・関西・神戸・中部・新潟・能登・富山・小松・鳥取・米子・萩 石見・岡山・広島・岩国・山口宇部・徳島・高松・高知・松山の発着便に、影響が出る可能性があるとしている。

 9月1日の国内線は、伊丹・関西・神戸・中部・新潟・能登・富山・小松・静岡・鳥取・米子・岡山・広島・岩国・徳島・高松・高知・松山の発着便に、影響が出る可能性があるとしている。

 ANAでは、台風10号関連の運航情報を29日午前8時ごろに更新予定。台風10号の影響が見込まれる対象便については、実際の運航状況に関わらず、手数料を徴収せずに搭乗予定便の変更や払い戻しに応じる。

◆スカイマーク

 スカイマーク(SKY/BC、9204)では、28日は鹿児島-奄美大島線など計7便が欠航し、約730人に影響が出た。29日から30日は、福岡など九州各地の空港が天候調査の対象となっている。

◆ソラシドエア

 ソラシドエア(SNJ/6J)では、28日は羽田午後7時15分発の宮崎行き6J65便など計20便が欠航し、約1690人に影響が生じた。

◆ピーチ

 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)では、28日は奄美・鹿児島・宮崎を発着する国内線10便が欠航。計1530人に影響が及んだ。

◆ジェットスター・ジャパン

 ジェットスター・ジャパンでは、28日は成田-宮崎線1往復2便が欠航し、306人に影響。29日は成田-宮崎線と鹿児島線が1往復ずつ計4便が欠航となり、506人に影響が生じる見込み。

 そのほかの航空会社も、最新情報をウェブサイトなどで確認するよう呼びかけている。