ロマンス詐欺で2,500万円以上ダマされた元税務署員で税理士の70歳男性、晴れてタイ人女性との結婚を実現…日本・タイの二拠点生活へ【弁護士が解説】

AI要約

70歳まで日本国内で結婚のチャンスに恵まれなかった税理士の男性が、タイ人女性と結婚して日本とタイの二拠点生活を始めるまでの苦難を語る。

経済学部卒業後、27歳で税務署に就職し、43歳で税理士となった男性は、女性との縁がなく、お見合いや結婚相談所、マッチングアプリでの試みも全てうまくいかずに苦しんでいた。

若い女性を希望するものの、結婚相手を見つけることができず、最終的にタイ人女性との結婚を機に新たな生活をスタートさせた男性の波乱の人生を垣間見る。

ロマンス詐欺で2,500万円以上ダマされた元税務署員で税理士の70歳男性、晴れてタイ人女性との結婚を実現…日本・タイの二拠点生活へ【弁護士が解説】

70歳まで日本国内で結婚のチャンスに恵まれなかった税理士の男性は、悲願かなってタイ人女性と結婚。日本とタイの二拠点生活をスタートし、日本の非居住者として節税も実現。インタビューで実情を伺いました。※本記事は、OWL Investmentsのマネージング・ディレクターの小峰孝史弁護士が監修、OWL Investmentsが執筆・編集したものです。

小峰:経歴を教えてください。

工藤:私はMARCH(明治・青山・立教・中央・法政)の経済学部を卒業しました。公認会計士を目指していましたが合格できず、27歳で税務署に就職しました。その後、43歳で退職して税理士になりました。

小峰:税理士の先生方は稼いでいらっしゃる方が多いです。順調に人生が進んでいきましたね。

工藤:はい。ただ1点だけ、女性と縁がありませんでした。大学時代、彼女はもちろん女性の友人もなく、税務署に就職して以降も、女性職員と勤務時間に話す以外、女性との接点は皆無だったのです。

小峰:お見合いなどは?

工藤:税務署に勤めていた16年の間、税務署の先輩などがセッティングしてくれ、12回のお見合いをしました。しかし、ほぼすべて私から断ってしまいました。

小峰:なぜでしょう?

工藤:20代の頃のお見合い相手は、東京の名家の女性でした。いまから思えば、もったいないことをしました。でも、20代から30代半ばの私は、なんのために結婚するのか、結婚の意味がわからなかったのです。

小峰:40歳前後になってからはどうでしたか?

工藤:その頃になると、紹介される相手の年齢が上がり、どなたもピンと来なくて…。

工藤:税務署を退職してからは、結婚相談所に登録しました。でも、紹介されたのが30代後半から50歳くらいの年齢の女性ばかりで…。

小峰:まあ、あまり年齢差がないほうが決まりやすいでしょうから…。

工藤:私は、20代の女性を希望したんです。

小峰:20代の女性から見たら、45歳の男性は、交際相手や結婚相手にはなりにくいのでは…。工藤さんが20代のとき、45歳の女性を紹介されたらどうでしょう?

工藤:私は断ります。でも、20代の女性で当時45歳の私を好きになる人もいたかもしれないですよね? 年齢が近い同士を結婚させるなら素人でもできます。でも、結婚相談所はプロですから、こちらの希望に沿った女性と結婚させてくれないと!

小峰:結婚相談所では、相手を見つけられなかったんですね…。

工藤:2社の結婚相談所に登録しましたが、どちらも、私の希望する女性を紹介してくれませんでした。

小峰:…難しいでしょうね。

工藤:次に、マッチングアプリを始めました。何人かとはチャットできる段階に進めましたが、チャットで相手の女性とうまくトークできないと、実際に会うことはできないんです。

小峰:ま、まあ、トーク能力の高い男性の方が、女性から見たら魅力的でしょうね…。

工藤:…………(急に涙を流しはじめる)。