シタデルがゴールドマンのCTOを獲得、ウォール街からまた引き抜き

AI要約

ゴールドマン・サックス・グループの最高技術責任者(CTO)が、シタデルに移籍する。

シタデルはラーティランタ氏を中核エンジニアリンググループの責任者として起用し、テクノロジーを担当させる。

シタデルは大手銀行や他社から優秀な人材を獲得するために競争し、報酬が増加している。

シタデルがゴールドマンのCTOを獲得、ウォール街からまた引き抜き

(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループの最高技術責任者(CTO)のアテ・ラーティランタ氏は、ケン・グリフィン氏のヘッジファンド会社、シタデルに移籍する。

シタデルはラーティランタ氏を中核エンジニアリンググループの責任者として起用し、トレーディングとリスク機能を支えるテクノロジーを担当させる。

グリフィン氏は5月に開催されたミルケン研究所グローバルカンファレンスで、人工知能(AI)への注目がCTOや最高情報責任者(CIO)といった役職にスポットライトを当てていると指摘。これらの職種の幹部は重要な位置にあり「最高経営責任者(CEO)の注目を集めている」と語っていた。

シタデルやそのライバル企業は、大手銀行や同業他社から優秀な人材を獲得するため資金を投じている。競争が激化する市場では、さまざまな職務に対する報酬がこれまで以上に割高になっている。

ヘッジファンドのバリアズニー、ミレニアムのシニアマネジャー採用

グリフィン氏のヘッジファンド会社はゴールドマンのベテランに人気があり、ゴールドマンの元幹部が投資、運用、管理の主要ポストに就いている。その中には、元ゴールドマンのトレーディング責任者で、現在はヘッジファンドの運営を支援しているパブロ・サラーメ氏も含まれている。

ゴールドマン出身で、現在はシタデルのCTOを務めるウメッシュ・スブラマニアン氏によれば、シタデルの成功はエンジニアリングの専門知識と人材を引きつける能力によるものだという。

ラーティランタ氏を「迎えることを楽しみにしている」とスブラマニアン氏は語った。

原題:Citadel Nabs Goldman Tech Chief in Latest Poach From Wall Street(抜粋)

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