メンテナンスが必要だと知ってる!? ラジエターの洗浄方法とは

AI要約

ラジエターは水冷エンジンを冷やす重要な装置で、汚れが性能低下の原因となるため定期的な洗浄が必要。

外側の洗浄では穏やかな水圧で汚れを取り除き、フィンを損傷しないよう注意。

内側の洗浄では冷却水を抜いて専用の洗浄剤を使うことが効果的。

メンテナンスが必要だと知ってる!? ラジエターの洗浄方法とは

 ラジエターとは、水冷エンジンのバイクを動かす際に、高温となった冷却水を冷やす役割を持つ装置のことを指します。水冷エンジンは内部に冷却水を循環させることでオーバーヒートを防ぐため、ラジエターはエンジンをオーバーヒートから守るための、非常に大切な部品となっているというわけです。

 ラジエターが汚れてしまうと、エンジンの冷却効果が落ち、性能低下の原因となってしまいます。また、泥や汚れがフィンに詰まっていると深刻な問題を引き起こす可能性も。そのため、汚れがないか、異常はないかなどの定期的なメンテナンスをおこなうことが必要です。

 では、ラジエターの洗浄はどのようにおこなえばよいのでしょうか。

 まず、ラジエターの外側の洗浄について。ラジエターの外側は水洗いのみで汚れを取り除くことができます。ラジエターに付いている汚れは穏やかな水圧の水で洗い流し、汚れが落ちない場合には柔らかいブラシを使用して落としましょう。専門的な道具などは必要なく、定期的な水洗いのみの簡単なメンテナンスが可能となっています。

 ちなみにここで大切なのが、洗浄は優しくおこなうこと。

 ラジエターの表面には「フィン」という薄いアルミニウムの板が並んでおり、このフィンは少しの力で形が変わってしまうほどデリケートなものになります。フィンが潰れてしまうと放熱効果が低下してしまうため、尖った工具や高圧洗浄機などの使用は避け、優しくおこなうことが大切です。また、洗浄後に水分が残っていると錆の原因となるため、乾燥するまで待つ必要があります。

 つぎに、内側の洗浄方法についてです。

 内側の洗浄をおこなうためには、古い冷却水を全て抜く必要があります。ラジエターキャップを取り外し、ドレンボルトを緩めて排出した後、排出された冷却水は容器に入れて、適切に廃棄しましょう。

 なお冷却水を抜く際の注意点として、必ずエンジンが冷えた状態でおこなうことが挙げられます。エンジンが熱い状態でラジエターキャップを外してしまうと、高温となった冷却水や蒸気が噴き出す恐れがあります。そのため、冷却水を抜く前には必ずエンジンの確認をおこなうことが大切だと言えるでしょう。

 このとき、中に残っている冷却水はラジエターキャップ側にホースを差し込み、水を流すことで排出することができます。また、すすぎだけでは取りきることのできない汚れについては、専用のラジエーター洗浄剤を使用することがオススメです。