サスティナブルでも戦える!? チームスズキCNチャレンジの初8耐参戦結果は総合8位 モータースポーツ総合エンターテイナー 濱原颯道のレースレポート

AI要約

濱原颯道がTeam SUZUKI CN CHALLENGEとして鈴鹿8耐に参戦する様子を紹介。

Team SUZUKIのサステナブルアイテムを使用したマシンのEXPクラス参戦や予選の様子。

予選でのタイム不振や凹みから立ち直る濱原颯道の姿。

サスティナブルでも戦える!? チームスズキCNチャレンジの初8耐参戦結果は総合8位 モータースポーツ総合エンターテイナー 濱原颯道のレースレポート

 皆さんこんにちは。モータースポーツ総合エンターテイナーを勝手に名乗っている濱原颯道です。今回は鈴鹿8耐について書こうと思います。

 前回僕が書いた記事の通り、今年の鈴鹿8耐にはTeam SUZUKI CN CHALLENGEから第2ライダーとして参戦しまた。

 スズキが久しぶりにファクトリーチームとしてレースに復帰したTeam SUZUKIなのですが、様々なサステナブルアイテムを使用し、カーボンニュートラルに向けた開発を進めることを目指しているので、他のチームとは少しアプローチが違います。

 なので、使っているアイテムのほとんどが実践テストに近く、たくさん走って多くのデータを持ち帰る必要がありました。

 参加したクラスも世界耐久選手権にはEWCクラスとSSTクラスに加えてもう一つある、EXPクラス(エクスペリメンタルクラス=実験的クラス)への参戦となりました。

 EXPクラスは、世界耐久選手権の海外ラウンドでは、たまに見かける事がありました。それこそ、このバイクのニュースでコラムを書いている大久保光選手などが、海外チームからEXPクラスに参戦していたりしていたので、僕としては多少馴染みのあるカテゴリです。

 名前の通り、オリジナルフレームや市販されていない物で構成されるマシンなど、実験的なクラスという位置付けなので、僕たちの様々なサステナブルアイテムを使用したマシンは、このカテゴリに割り振られました。と言っても総合順位は付くので、もちろんファクトリーチームの名に恥じない走りは、しなければなりません。

 予選は生形秀之選手、僕、エティエンヌ・マッソン選手の順番で走りました。

 僕たちのクラスはタイヤの使用本数制限が無く(他のチームは3人体制なら7本、2人体制なら5本)タイムを出しに行くためにバンバンタイヤを使うのも一つの方法なのですが、サスティナブルをテーマに掲げているので、他のチームと同じタイヤ数制限で勝負に挑みました。

 僕は2回目の予選で、新品タイヤをワンセットのみ使用可能だった為、割とタイムをまとめられる自信があった僕は、「僕、失敗しないので」みたいな感じで予選に挑みました。

 予選は誰かのスリップストリームを使えば0.4秒くらいは縮められるので、速そうな人の後ろにつこうと思いましたが、僕が割とコースインした周から飛ばしてしまい、誰も抜いてくれなかったため、結局先頭で単独アタックとなってしまいます。

 しかし自分なりにプッシュしていると、ヘアピンからスプーンコーナーにかけてスロー走行をしているマシンが4台から5台おり、今でも夢に出てくるような光景でした(笑)

 ですがその時は「今、怒っても仕方がない」と切り替え、そのラップは捨てて、次のラップに備えました。

 タイムとしては散々で、事前テストで出したタイムよりも1秒以上遅れる結果。アタックをまとめられず、久々にかなり凹み、順位としては16位でした。しかしこれは予選。気持ちを切り替えて、その日はさっさと寝る事にしました。