史上最大ソフトボールサイズのガシャポン登場 ほぼ実寸で世界最大カブトムシも再現可能に
バンダイはガシャポン自販機で史上最大の直径９０ミリの特大サイズのカプセルを展開することを発表。
カプセルの拡大により新たなギミックやリアルなフィギュアが提供可能になり、市場の注目を集める。
環境への配慮も行い、プラスチックの使用量を半減した「グリーンカプセル」も展開予定。
バンダイは７日、同社のカプセル玩具「ガシャポン」で、史上最大となる直径９０ミリの特大サイズのガシャポンカプセルを今月上旬から展開すると発表した。直径はこれまで最大だった７９ミリから１１ミリ大きくなり、ソフトボールと同等のサイズとなる。容量も５０％拡大され、世界最大のヘラクレスオオカブトをほぼ実寸で再現したフィギュアの提供も可能となった。「ガシャポン記念日」の８月８日に向け、新たな商品展開で市場を盛り上げたい考えだ。
■可能性広がる直径９０ミリ
直径９０ミリのガシャポンカプセルは、現在のガシャポン自販機のサイズで販売できる最大サイズ。カプセルが大きくなったことで、「電池で動くギミックを搭載した玩具など新たなバリエーションの商品を展開できる可能性が広がった」（滝口雄介ベンダー事業部ゼネラルマネージャー）という。
例えば、本物と見間違うリアルさで人気のフィギュア「いきもの大図鑑」シリーズでは、世界最大のカブトムシとして知られるヘラクレスオオカブトやゾウカブトを全長約１３５ミリ～１６０ミリのほぼ実寸サイズで再現したものを、カプセルに収めることが可能になった。フィギュアは手足など２９カ所が可動し、よりリアルさを追求した仕上がりを実現した。
■将来はさらに大きく？
このほかにも、８月上旬以降には、特大サイズカプセルのシリーズ第１弾として、アクションゲームのキャラクター「星のカービィ」のフィギュアやアニメ「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツのバストアップを緻密に造形した「ＭＳメカニカルバスト」の新商品などを順次展開する。
価格はカプセル内の商品によって異なるが、１回４００円から１５００円で、今後は海外にも展開する予定だ。「将来的にはもっと大きなカプセルの展開や、従来の丸い形ではないカプセル、新たな自販機の開発を進める可能性がある」（滝口氏）という。
また、環境面にも配慮し、今秋から従来のカプセルに比べてプラスチックの使用量を半減させた「グリーンカプセル」を展開する。素材に貝殻や鶏卵の殻などの成分で作られた炭酸カルシウムを４９％使用することで、可燃ごみとしての処理を可能にした。
ちなみに、８月８日を「ガシャポンの日」は、「８」という数字がカプセルを２個積み重ねた形に似ていることから、同社が令和４年に日本記念日協会に申請し、認定されている。（西村利也）
