8か月で開発、新型メルセデスAMG『GTクーペ』に初のハンコックタイヤ採用

AI要約

ハンコックは、新型メルセデスAMG『GTクーペ』に採用されたVentus S1 evo Zタイヤについて発表した。

Ventus S1 evo ZはAWDスポーツカー向けに設計された高性能タイヤで、最大出力585hpの車両に最大のグリップを提供する。

Ventus S1 evo Zは特殊なトレッドパターンとトレッド混合物を採用し、安定性、耐久性、制動性能が向上している。

8か月で開発、新型メルセデスAMG『GTクーペ』に初のハンコックタイヤ採用

ハンコックは8月1日、新型メルセデスAMG『GTクーペ』に、UUHP(Ultra Ultra High Performance)タイヤ「Ventus S1 evo Z」が純正採用された、と発表した。

このタイヤは、最大出力585hpを発揮するAWDスポーツカーのダイナミックなハンドリング特性に合わせて設計されており、特別なスポーツパターンと改良されたトレッド混合物を採用している。これにより、極限の運転状況でも最大のグリップを保証する、と自負する。タイヤの側壁に「MO1」ラベルが付いており、これはメルセデスAMGとハンコックの初のパートナーシップを示すものだ。

Ventus S1 evo Zの特長の一つは、メルセデスAMG GTクーペ用に特別に設計された幅広のトレッド。これにより、高い安定性が実現されている。また、強化されたアラミドハイブリッドキャッププライが使用されており、特にドライ路面での性能が向上している。アラミド素材は、高速走行時の遠心力によるタイヤの不要な膨張を防ぎ、最高速度が315km/hを超える車両にとって非常に重要という。

さらに、方向転換時の横方向の力によるトレッドの変形が最小限に抑えられ、常に中立的なハンドリングとコントロールが可能となっている。

トレッド混合物も新しくなり、シリカの含有量が増加している。これにより、あらゆる天候でのグリップと剛性が向上し、トレッドが路面とより効果的に噛み合うことで、最大の制動性能が実現される。また、新しい混合物は極端な使用による高温にも耐え、タイヤの性能を長時間維持することができる。

ハンコックの開発チームは、通常の2年ではなく、8か月という短期間で開発を完了した。開発には、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースでのハンドリングテストも含まれていた。ハンコックの開発エンジニアは、メルセデスAMGのテストドライバーと密接に連携し、最高速305km/h、平均速度150km/hを達成した。

ハンコックは、ハンガリーのラカルマシュ工場で、前輪用295/35ZR20(105Y) XL、後輪用305/35ZR20(107Y)XLのサイズでタイヤを生産している。