冷静な判断重要、日銀と連携し市場動向注視=株価急落で鈴木財務相

AI要約

鈴木俊一財務相は、日経平均株価の史上最大の下げ幅について政府の冷静な判断を重要視し、日銀との連携を強化する考えを示した。

株価の下落要因について、鈴木財務相は内外の経済状況や企業の動向など複数の要素が影響していると説明した。

金融庁も急激な株価急落に対応し、市場動向の把握、分析を徹底し、金融庁内外との連携を図っている。

冷静な判断重要、日銀と連携し市場動向注視=株価急落で鈴木財務相

Kentaro Sugiyama

[東京 5日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は5日夕、日経平均株価が同日に史上最大の下げ幅となったことについて「政府として冷静に判断していくことが重要だ」と述べた上で、「内外の経済・金融市場の動向などについて、日銀とも連携をしながら緊張感を持って注視をするとともに今後の経済財政運営にも万全を期していきたい」と語った。財務省内で記者団の取材に応じた。

鈴木財務相は、株価の下落について「当然、強い関心を寄せている」と述べた。その上で、株安の要因について「一般的に株価は内外の経済状況や企業の動向などを投資家が判断して市場において決定されるものであり、その背景などを一概に申し上げることはなかなかできない」と説明した。

鈴木財務相は、金融庁においても今回の株価急落に対して金融庁長官以下の会議を機動的に開くなど、市場動向の把握、分析を実施して金融庁内外との連携報告態勢を整えているところだと語った。

外為市場で円高が急速に進行していることについては、為替はファンダメンタルズを反映して安定的に推移するのが望ましいと、従来の見解を繰り返した。