[一番思いやりがあるのは長野県]! 信号機のない横断歩道前でのクルマ一時停止率が[いい県とそうでもない県]

AI要約

長野県が一番思いやりのある県としてJAFの調査で注目されている。全国の横断歩道でのクルマの一時停止率が上がっているものの、まだ改善の余地がある。

道路交通法によると、横断歩道での歩行者横断時には必ず一時停止しなければならない。それにも関わらず、一部のドライバーが法規を守らない現状がある。

JAFによる全国調査の結果から、2016年から2023年までのクルマの一時停止率の推移が示されており、徐々に改善されつつあるが、まだまだ改善が求められる状況である。

[一番思いやりがあるのは長野県]! 信号機のない横断歩道前でのクルマ一時停止率が[いい県とそうでもない県]

 一番思いやりのある県は長野県!!JAFの調査に「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における、クルマの一時停止状況」(2023年)という全国調査データがあるが、なかなか興味深い。それによると、一時停止した割合が一番高いのが長野県で84.4%。当然のことを、ほとんどのドライバーがちゃんとやっており、賞賛を贈りたいのだけど、「停止しなきゃいけないの?」と法規を忘れている方、いませんよね?

 文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobe Stock/協力:JAF

 まずは、改めて確認したい。道路交通法第38条第六節の二「横断歩行者等の保護のための通行方法」には、「横断しようとしている、あるいは横断中の歩行者等がいるときは必ず一時停止をする」などが記載されており、違反すると反則金や違反点数が科せられる。

 そんな交通法規があるのに、「横断歩道の前で停止しないクルマが多すぎる」というユーザーの声を受け、JAFが2016年から実施しているのが、冒頭で最新の2023年版を紹介した「クルマの一時停止状況 全国調査」。

 47都道府県で実施しており、調査概要は次のとおり。

 ■調査場所:各都道府県2カ所ずつの信号機が設置されていない横断歩道

■調査期間:その年の一定期間(月~金曜日の平日)

■調査時間:10時~16時の間(※雨天時以外に実施)

■調査方法:横断歩行者はJAF職員。調査回数は1カ所50回の横断(合計100回の横断)

 ……ということで、JAFが調べた「信号機のない横断歩道におけるクルマの一時停止率 全国平均」。調査開始の2016年から2023年までの結果をご紹介しましょう。

 ・2016年=7.6%・2017年=8.5%・2018年=8.6%

・2019年=17.1%・2020年=21.3%・2021年=30.6%

・2022年=39.8%・2023年=45.1%

 年々、クルマの一時停止率が上がってきているのはうれしいが、調査開始の2016年はわずか7.6%と、がく然とする数値。横断歩道の傍らに人が立っているのに、7.6%しかクルマが一時停止しないんですよ!嘆かわしい数字じゃないですか。

 最新の2023年は45.1%と、2016年を思えば高い比率だけど、それでも一時停止するのは「半分以下」。これも褒められた数値ではない。近い将来、80~90%ほどになることを願います!もちろん、100%が理想形だけど……。