総資産15億円FX投資家が語る「勝てる投資マインド」読者に伝えたい3つの大切なこと

「スキャルピング」とは、FX投資における投資戦略のひとつで、数秒から数分という極めて短い時間枠で繰り返し取引を行い、利益を重ねていくもの。

　そしてこのスキャルピングに、独自の工夫を取り入れた投資手法を編み出したのが、ジュンFX氏 (X：@jun123789)。10万円の少額トレードから始まり、15年で15億円以上稼いだという、彼のFX攻略方法とは一体？

　みんかぶマガジン短期連載「カリスマトレーダーが語る、FXの攻略大全」。

　第3回は、ジュンFX氏のポートフォリオと秘密の情報収集源、さらに2024年度の相場感などについて話を伺った。全3回の第3回。

ーー2024年度の相場の見通しとは？

　2024年はアメリカでは利下げが行われたり、11月には大統領選挙があるので、ボラティリティが増す可能性があると考えています。そのため、ボラティリティが出ると予想される市場に対して、しっかりと狙いを定めて投資することを考えています。

ーー近々発売される著書には、ジュンFXさんのFXに対する考えが書かれていると伺いましたが。

　はい、『チリが積もって15億　底辺からFXで成り上がった僕とあなたの微差』(ジョンFX・著、扶桑社)では、この本の内容を理解し日々真剣に相場に向き合えば勝てるようになるであろうこと詳しく書いています。

　すでに勝っている人が読んだ時、または勝てるようになってから読んでもらった時には「この本に全部書いてあるやん」と思ってもらえるのが理想ですね。

ーーFX取引での勝ち方というより、投資のマインドについて多く書かれているそうですね。

　そうですね。勝ち方にはその時々の旬があります。上手く旬にはまって大きく勝てる人もいると思います。ただ、急激な市場変動時以外でも、安定した利益を得つつ、勝負の場面で大きく勝つことが理想的だと思っています。

　なので本書は、トレード力を向上させ、普遍的に通用する考え方や手法の構築を可能にする内容にしたいと思いました。

　読み進める中で、自分の考えと照らし合わせてみてください。奇抜なトレード戦略はほとんど必要なく、勝ち方(スキャルピング)なんて、みなさんほとんど同じなんです。

　市場の大部分の動きは理論通りに進行します。しかし、成熟しすぎて効率的な為替市場では、合理的な選択を繰り返すだけだと、なかなか大きな利益は得られません。スキャルピングはその状況から外れた、いわゆる“歪み”を狙うトレード手法です。まずは、その視点で本を読み進めてみてください。

　また、相場のヒントは日常生活の些細な気づきや、あらゆる競争事項から得られると思います。どうしても行き詰まったときは、かつて私がポーカーからヒントを得たように、ほかのギャンブルの攻略法から突破口を探すのもひとつです。

ーー本書を読む前に伝えたい3つのこととは？

　1つ目は、理論だけでは上手くならないということです。スポーツで例えますと、打ち込みや反復練習は必ず必要です。相場でも頭でっかちになりすぎず、体が覚えるように実行を繰り返しましょう。

　2つ目は、今までやってきたことが今の結果に表れているということ。勝ててないと言うことは考え方の根本がズレてる可能性があります。今までやってきたことは一度すべて忘れて、しばらくは本書の内容を盲信してください。

　3つ目はこの本の価値を決めるのはあなたです。一を聞いて十を知るように、本書から貪るように吸収する気で読み進められる方はいずれ勝てます。そうなってもらえるぐらいに全力で読んでもらえると嬉しいです。

　そのほか、FXに関する考え方や思いを、近々発売予定の私の新刊に詳しく書いています。ぜひ、手に取ってみてください。

ーー最後に、これからFX取引を始める方に対してアドバイスをお願いします。

　これからFXを始める方には、大きな金額が動くことを理解し、本気で取り組むことを強くおすすめします。さまざまなチャートを見ること、Xでリアルタイムの情報を追うこと、そして仲間との情報交換など、とにかく真剣にならないと続けられないですから。

〈構成・西脇章太(にげば企画)〉