MUFGがフィリピンの決済企業に630億円出資、経済成長取り込みへ

AI要約

三菱UFJフィナンシャル・グループがフィリピンのスマートフォン決済企業に巨額の出資を発表。

東南アジアのデジタル金融分野の成長期待と、銀行口座保有率の低いフィリピン市場への参入を狙い。

MUFGはアヤラグループとの協業も視野に入れている。

MUFGがフィリピンの決済企業に630億円出資、経済成長取り込みへ

(ブルームバーグ): 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は2日、フィリピンでスマートフォン決済を展開するグローブ・フィンテック・イノベーションズ(GFI)に3億9300万ドル(約630億円)を出資すると発表した。

発表資料などによると、東南アジアのデジタル金融分野は成長が期待されており、MUFGは近年、積極的に出資を行っている。フィリピンは携帯電話の普及率が高い一方、銀行口座保有率が比較的低いとされる。普及が期待される分野への出資で経済成長を収益に取り込む狙いがある。

広報担当者によると、MUFG傘下の三菱UFJ銀行が第三者割当増資の引き受けや発行済みの株式取得を通じて8%出資する予定。MUFGから取締役を1人派遣するという。

GFIは現地で携帯電話キャリアを手掛けている大手財閥企業アヤラグループの傘下。MUFGは今後、アヤラとの協業の機会も追求するとしている。

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