〔東京株式〕堅調=商いは伸びず(29日後場中盤)

AI要約

日経平均株価は堅調に推移し、値上がりトレンドが続いている。市場全体の売買代金は伸びず、海外勢が少ない状況。しかし、幅広い業種が上昇し、売り物も薄いとの指摘もある。

後場の日経平均株価も前営業日比で上昇、アジアの株価指数や米株先物の上昇に連動している。さらに、幅広い業種が上昇している。

日経平均株価は前週末の下落に反動し、8営業日ぶりに上昇。9割以上の株が値上がりし、業種別株価指数も全面高。出来高は増加し、保険業や化学業などが上昇率上位となっている。

 (13時58分)日経平均株価は再び上げ幅を広げるなど堅調。目先の売りはいったん落ち着き、「値ぼれの買いが幅広く株価を押し上げている状態」(大手証券)という。もっとも、市場全体の売買代金は伸びていない。「週初で海外勢が少ないのだろう」(同)とされるほか、「3万8000円台前半は売り物も薄かったのだろう」(国内証券)との指摘もあった。

 (後場寄り)後場の日経平均株価は前営業日比790円22銭高の3万8457円63銭と前場引け値をやや上回って始まるなど、しっかり。前場終盤は戻り待ちの売りなどに上値を抑えられたが、アジアの主要株価指数や米株先物が総じて上昇する中、東京市場も後場に売りが強まることはなく、引き続き幅広い業種が上昇している。

 (前引け)【プライム】日経平均株価の午前の終値は前営業日比748円34銭高の3万8415円75銭、東証株価指数(TOPIX)は50.74ポイント高の2750.28と、ともに大幅反発。前週末の米国株が上昇したため、週明けの東京市場も連日の下落の反動が出て買いが広がり、幅広い業種が値上がりした。

 93%の銘柄が値上がりし、5%が値下がりした。出来高は8億3248万株、売買代金は1兆9849億円。

 業種別株価指数は33業種すべて上昇し、保険業、非鉄金属、化学、不動産業、金属製品、石油・石炭製品が上昇率上位。

 【スタンダード】スタンダードTOP20は反発。出来高1億9214万株。

 【グロース】グロース250とグロースCoreは上昇。

 (10時03分)日経平均株価は一時1000円超上昇するなど、上げ幅を広げている。日経平均は前週末まで8営業日続落。25日移動平均からの乖離(かいり)率がマイナス5%を超えるなど、「短期的には下げ足の速さに対する反動が出やすくなっていた」(大手証券)とされ、プライム市場銘柄の9割以上が値上がりする全面高状態になっている。もっとも、前週末までの下落幅を考えると、この日の上昇は自律反発の域にとどまるとの見方もできる。「少なくとも5日移動平均線(3万8589円前後)を上回って終われるか、注目している」(同)という。

 

 (寄り付き)日経平均株価は前営業日比471円71銭高の3万8139円12銭と大幅に値上がりして始まった。前週末に米国株が上昇した流れを引き継ぎ、幅広い業種で買いが先行している。