JR東、「空転対策」で山田線を終日運休 上米内~川内間で32日間実施

AI要約

山田線の秋期運転計画が発表され、落葉による空転に対応するため一部区間で列車が運休することが明らかになった。

運休期間は32日間で、主に上米内~川内間で列車が終日運休したり、折り返し運転が実施される。遅延を防ぐための措置として実施される運行計画である。

代行輸送は実施されないが、同バスへの振替輸送が行われる。空転多発区間の運休を通じて、他の区間への遅延波及を防ぐ狙いもある。

JR東、「空転対策」で山田線を終日運休 上米内~川内間で32日間実施

 JR東日本盛岡支社は24日、山田線の安定輸送確保に向けた秋期運転計画を発表した。

 山田線では、例年10月から11月にかけて、落葉などを原因とする空転により、列車の大幅な遅延が多発しているという。同支社では、通勤通学の利用が多い区間の安定輸送提供を目的として、一部区間で列車を計画的に運休する。

 実施期間は、10月15日から11月15日までの32日間。上米内~川内間で、一部の回送列車を除き、列車を終日運休とする。盛岡~上米内間では、終日折り返し運転を実施。川内~宮古間では、一部列車を運休し、朝・夕の時間を中心に、川内・茂市~宮古間で折り返し運転を実施するとしている。

 山田線では、2023年の同時期において、1日あたりの総遅延時分(行き違いによる遅延を除く、以下同)が300分を超えた日があったという。また、上米内~区界間、区界~松草間、松草~川内間が他区間よりも突出して空転による遅延が多い区間となっており、2023年10月1日から11月30日までの区間別総遅延時分では、上米内~区界間は952分の遅延が発生していた。同支社では、空転多発区間を運休することで、他の利用が多い区間への遅延波及を防ぐ狙いだ。

 盛岡支社では、今回の運休で代行輸送は実施しないが、岩手県北バスの「106特急・急行バス」並行区間においては、同バスへの振替輸送を実施するとしている。