スプリング・ジャパン、北京8/1就航 上海増便、JALから「ウェットリース」

AI要約

日本航空傘下のスプリング・ジャパンが成田-北京線を開設し、成田-上海線も増便する。

新路線と増便はJALの「ウェットリース」として運航され、乗員はスプリング・ジャパン、機材はボーイング737-800型機で運航される。

ウェットリース便ではJAL便名とIJ便名が設定され、サービス内容が異なる。機内持ち込み手荷物と機内サービスはスプリング・ジャパン基準となり、各空港での発着ターミナルも異なる。

スプリング・ジャパン、北京8/1就航 上海増便、JALから「ウェットリース」

 日本航空(JAL/JL、9201)傘下のスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)は7月23日、成田-北京(首都)線を8月1日に開設すると発表した。一部日程を除き、10月26日までの夏ダイヤ期間中は1日1往復運航する。また、既存の成田-上海(浦東)線も増便し、8月1日以降は1日最大3往復運航する。今回の新路線と増便分はJALの「ウェットリース(管理の受委託)」として、スプリング・ジャパンの機材と乗員で運航する。

◆北京初就航

 同社初就航となる成田-北京線の運航スケジュールは、北京行きJL8689/IJ017便が成田を午後5時55分に出発し、午後10時15分着。成田行きJL8680/IJ018便は現地時間2日からで、午前10時45分に北京を出発し、午後3時30分に到着する。

 1日1往復を基本とするが、北京行きは8月は1日を除く木曜、成田行きは金曜の運航なし。9月は往復とも毎日運航し、10月の北京行きは16日から26日までの偶数日、成田行きは17日から25日の奇数日は運航しない。

 成田-上海線は一部日程を除き、現在は1日1往復運航する。8月1日から10月26日までは2往復追加し、1日最大3往復運航する。成田発は午後1時台と午後7時台、上海発は午後5時台と午前10時台に設定する。

 1便目の運航スケジュールは、上海行きJL8695/IJ003便が成田を午後1時55分に出発し、午後4時20分着。折り返しの成田行きJL8696/IJ004便は、午後5時35分に上海を出発し、午後9時45分に到着する。8月から10月中旬までは週6往復で、10月16日から26日までは毎日運航する。

 2便目の運航スケジュールは、上海行きJL8799/IJ005便が成田を午後7時20分に出発し、午後9時45分着。成田行きJL8790/IJ006便は現地時間2日からで、午前10時10分に上海を出発し、午後2時10分に到着する。8月中は毎日運航するが、9月は火曜の上海行き、水曜の成田行きは設定なし。10月は上海行きを3日と10日、成田行きは4日と11日は運航せず、15日以降は隔日運航となる。

 スプリング・ジャパンの国際線は現在運休中の3路線を含め7路線あり、北京線の開設により8路線に拡大する。現在は上海のほかハルビン、天津、寧波の計4路線を運航。南京と武漢、重慶の3路線は運休が続いている。

◆JALが運送事業者の「ウェットリース」

 今回の北京新路線と上海線の増便分は、JALがスプリング・ジャパンへ運航を委託する「ウェットリース」として運航。運送事業者はJALで、乗員はスプリング・ジャパンが担い、機材はスプリング・ジャパンのボーイング737-800型機(1クラス189席)で運航する。

 両社間でのウェットリースでは、コードシェア(共同運航)も設定し、JALの「JL」便名に加え、スプリング・ジャパンの「IJ」便名も付与する。JAL便名での販売は、春秋グループ系の旅行代理店・上海春秋国際旅行社が担い、スプリング・ジャパンはJALから仕入れた座席を自社便として販売する。

 今回のウェットリース便は、各空港ともスプリング・ジャパンが使用するターミナルを発着する。成田はLCC専用の第3ターミナルを使用。上海はターミナル2で、JALが自社便で使用するターミナル1とは異なる。初就航となる北京はJAL便同様、ターミナル3を使用する。

 座席指定や受託手荷物などは、JL便名とIJ便名により、サービス内容が異なる。JL便名の場合はJALの規定に準じ、IJ便名の場合はスプリング・ジャパンの基準を適用する。一方で、機内持ち込み手荷物と機内サービスはスプリング・ジャパンの基準とし、空港ラウンジは使用不可、マイレージは積算などすべてが対象外となる。