紅海に展開していた米空母パイロット“史上初”の戦果をあげ帰還 50年間待った記録

AI要約

アメリカ海軍は2024年7月14日、史上初めて女性飛行隊員が敵機を撃墜したと発表しました。女性パイロットはF/A-18F「スーパーホーネット」を使用し、紅海とバブ・アル・マンデブ海峡の民間商船を標的とした攻撃を阻止しました。

今回の撃墜記録は、アメリカ海軍での女性パイロット誕生から約50年を経ての出来事です。VFA-32は20発以上の空対空ミサイルを使用して戦果をあげ、アメリカ人女性パイロットの歴史に残る出来事となりました。

紅海とアデン湾を繋ぐバブ・アル・マンデブ海峡ではフーシ派による商船への無人機やミサイルによる攻撃が続いており、アメリカ海軍の対応が求められています。艦艇「ドワイト・D・アイゼンハワー」の活躍が注目されています。

紅海に展開していた米空母パイロット“史上初”の戦果をあげ帰還 50年間待った記録

 アメリカ海軍は2024年7月14日、史上初めて空母航空団に所属する女性飛行隊員が敵機を撃墜したと発表しました。

 戦果をあげたのは、原子力空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」に所属する第32戦闘飛行隊(VFA-32)の女性パイロットで空対空戦で戦果をあげたとのことです。なお、アメリカ海軍での女性パイロットは1974年に最初のひとりが誕生しており、約50年の時を経ての撃墜記録となりました。

 女性パイロットの名前や使用火器については明かされていませんが、使用機体はF/A-18F「スーパーホーネット」で、紅海とバブ・アル・マンデブ海峡の民間商船を標的とした無人機もしくは巡航ミサイルによる攻撃を阻止したようです。アメリカ海軍のプレスリリースでは「フーシ派の一方通的な攻撃に対して、20発以上の空対空ミサイルを使用した。ある任務中、VFA-32は空対空戦を行って撃墜した最初のアメリカ人女性パイロットの本拠地となった」と発表されています。

 紅海とアデン湾を繋ぐバブ・アル・マンデブ海峡ではイエメンの反政府武装組織であるフーシ派が、イスラエルと戦闘しガザ地区を実効支配するハマスとの連帯を表明し、商船を標的にした無人機やミサイルによる攻撃を行っています。

「ドワイト・D・アイゼンハワー」はその攻撃の監視などのために、2023年10月13日にノーフォーク海軍基地を出港し同海域に派遣されていました。紅海では、1500回以上の戦闘任務を行い、2024年7月14日に約9か月の任務を終え帰港しました。