聖地・箱根ターンパイクをリスペクト!? トヨタ「GR86」北米モデルに「箱根エディション」米国で登場 限定860台
北米トヨタは2024年7月12日、「GR86」の2025年モデルを発表し、限定モデルの「箱根スペシャルエディション」を設定。
限定モデルは、特別な外装と内装の仕様で日本の箱根ターンパイクに敬意を表し、北米向けに限定生産される。
2025年モデルはハンドリングやエンジン性能の改善、ブレンボブレーキやダンパーの標準装備など、パフォーマンスを強化した内容となっている。
北米トヨタは2024年7月12日、「GR86」の2025年モデルを発表し、限定モデルの「箱根スペシャルエディション」を設定しました。
この限定モデル、どんなクルマなのでしょうか。
トヨタがスバルと共同開発したFRスポーツカー、GR86(初代はトヨタ86)は北米でも販売され、好評を集めています。
日本仕様は先日、一部改良が発表されましたが、北米仕様の2025年モデルもそれに準じたものです。
ダンパーの減衰特性や電動パワーステアリングの改良などでハンドリングを改善し、エンジンはトルク制御を変更するなどで変速時のブリッピングをしやすくするといった改良が施されました。
そして、日本では自動車雑誌のテストなどでお馴染みの箱根ターンパイクに敬意を表して、「箱根スペシャルエディション」が設定されました。
北米仕様GR86の「プレミアム」をベースに、ボディカラーには大胆なリッジグリーンを採用しています。外観では、18インチのサテンブロンズ仕上げのホイール、ボディ同色のダックテールスポイラー、ブラックアクセント、スペシャルエディションのバッジを備えています。
内装では、タンレザーのトリムとステッチが入ったウルトラスエードのスポーツシートに、ブロンズのアクセントが付いた箱根スペシャルのシフトノブ、そしてドアを開けると箱根スペシャルエディションのイラストとロゴが地面に投影されます。
6スピーカー オーディオシステムを備えた8インチのタッチスクリーン マルチメディアシステムは、ベースグレードに標準装備され、箱根スペシャルエディションでは8スピーカーシステムも標準装備しています。
パワートレーンはベース車と同じ、2.4Lの4気筒ボクサーエンジンで、228hpと250Nmを発生。ピークトルクは3700rpmに達するよう調整され、応答性と強力な運転体験をもたらします。
トランスミッションは、6速MTか6速ATが選べます。6速ATはステアリングホイールにパドルシフターを備えています。0→60mph(約96km/h)加速は、6速MTが6.1秒、6速ATでも6.6秒です。どちらもコーナリング中のトラクションを強化するトルセンLSDを装備しています。
また、より優れたドライビングプレジャーのために、ブレンボ製のブレーキとザックス製のダンパーも標準装備しています。
このブレーキとダンパーは、GR86の他のグレードでもパフォーマンスパッケージとしてオプション設定されています。赤く塗られたブレーキキャリパーはフロントが4ピストン、リアが2ピストンで、ローター径はフロントが325mm、リアが315mmです。
この箱根スペシャルエディション、先日発表された日本仕様の特別限定車「リッジグリーン リミテッド」と内容はよく似ています。最大の違いは、ダックテールスポイラーの有無でしょうか。
また、箱根スペシャルエディションは米国市場向けに860台限定で生産されます。
もっとも、日本仕様のリッジグリーン リミテッドは200台限定でしたから、こちらのほうが手に入れられる確率は高くなりそうです。
なお、北米仕様GR86の2025年モデルは、この箱根スペシャルエディションを含めて、2024年秋には北米トヨタの販売店に到着する予定です。
北米仕様GR86の2025年モデルのフルラインナップや車両価格については、今年後半に発表される予定です。