戦闘機を道路に降ろすの!? 緊急発着訓練の一部始終 北欧メーカーが映像で公開

AI要約

大手航空機メーカーのサーブは2024年7月3日、スウェーデン軍が高速道路での戦闘機離着陸訓練を公開。

訓練ではスウェーデン空軍の「グリペン」が参加し、FARPと呼ばれる空地で武装や給油を行う。

スウェーデンはNATO加盟国で、今回の公開訓練は初めて。

戦闘機を道路に降ろすの!? 緊急発着訓練の一部始終 北欧メーカーが映像で公開

 大手航空機メーカーのサーブは2024年7月3日、スウェーデン軍が実施した高速道路での戦闘機による離着陸訓練の様子を映像で公開しました。

 これは、空軍基地や民間空港、さらには補助滑走路などが、敵性勢力による攻撃や自然災害などにより損傷し使用できなくなった場合に、代替飛行場として高速道路を使用するというもの。そのような運用に対応できるよう、指定された道路は、あらかじめ一部区間を滑走路とに転用できるよう、長い直線区間を設けたり、ガードレールや標識などを着脱可能なものにしたり、周囲には電線や鉄塔などの障害物を一定エリア設けない、駐機場に転用可能な広い空き地を隣接して設けておく、などといったことを行っています

 

 訓練に参加したしたのはスウェーデン空軍の「グリペン」で、地上に着陸すると、移動武装・給油地点ポイント(FARP)と呼ばれる空地へ移動し、そこでミサイルの搭載や弾薬の補充、給油などを行うと、再び離陸し飛び立っていきました。

 サーブは今回の画像公開に際し、「グリペンは、分散した空軍基地で長期間にわたって運用できるよう、最初から設計されています」と述べています。

 なお、スウェーデン空軍はこれまでも定期的に、高速道路を利用した訓練を行っていますが、同国は2024年3月からNATOに加盟しており、NATOの公式での訓練公開としては今回が初になります。