「ショーではない」宮司の苦言受け「祇園祭」のプレミアム観覧席で酒などの提供せず ソフトドリンクのみ

AI要約

京都市観光協会は、祇園祭のハイライトである山鉾巡行のプレミアム観覧席でのサービス内容を変更することを発表しました。

去年から提供していた酒や食事のサービスを止め、熱中症対策でソフトドリンクの提供と浴衣の貸し出しを行う方針となっています。

八坂神社の野村宮司の苦言を受けての措置で、今年の祇園祭ではより祭事の趣や重要性を尊重する方針を取ることが決定されました。

「ショーではない」宮司の苦言受け「祇園祭」のプレミアム観覧席で酒などの提供せず ソフトドリンクのみ

日本三大祭の一つ「祇園祭」のハイライト「山鉾巡行(やまほこじゅんこう)」で設置されるプレミアム観覧席で、京都市観光協会は、酒や食事の提供をしないと明らかにしました。

「祇園祭」は疫病を鎮めるために始まったとされる八坂神社の祭礼で、中でも豪華絢爛(ごうかけんらん)な山や鉾が都大路を練り歩く「山鉾巡行」には例年、10万人を超える見物客が訪れます。

京都市観光協会は去年から「プレミアム観覧席」を販売していますが、鑑賞中の利用客に酒やおばんざいを提供したことに対し八坂神社の野村宮司が「ショーではない」と苦言を呈していました。

これを受け、ことしは酒や料理の提供をやめ、熱中症対策でソフトドリンクのみを提供し、希望者には浴衣の貸し出しを行うなどとといったサービスにすると4日、協会が明らかにしました。

席が設置される前祭(さきまつり)の山鉾巡行は、7月17日に行われます。