人工種苗の養殖ウナギ 生産コストの大幅削減に成功 2016年度比で20分の1に 水産庁

AI要約

ウナギの養殖による生産コスト削減の研究が進められている。

水産庁は孵化後のウナギの生存率を高めるシステムを開発し、生産コストを20分の1に減らすことに成功した。

商業化に向けてさらなる技術開発が必要である。

人工種苗の養殖ウナギ  生産コストの大幅削減に成功 2016年度比で20分の1に 水産庁

漁獲量が減り、価格も高騰するウナギを安定的に供給するため、養殖場で生まれ育てられたウナギにかかる生産コストを下げる研究が進められています。

坂本農水大臣

「本当にふわふわでおいしいです。天然も食べましたけども全く味は変わりません」

ウナギは海洋環境の変化や乱獲などの影響で年々漁獲量が減少しています。天然物だけでなく、養殖に必要となるウナギの稚魚の数も減っていて、取引価格の高騰につながっています。

水産庁は、天然資源に依存している現状を解決しようと、ウナギを卵から養殖する研究を進めていて、今回生産コストを大幅に下げることに成功したと発表しました。

孵化した直後のウナギの生存率を高める飼育用水槽や、自動で餌をやるシステムなどを開発し、2016年度に比べて生産コストを20分の1ほど(4万円→1800円)に抑えました。

商業化に向けて大きく前進しましたが、天然物のウナギと比べるとまだ3倍から4倍程度のコストがかかるため、水産庁は技術開発を続けるとしています。