ビットコイン下落、米政治ドラマやマウントゴックス関連の動向が重し
ビットコインは３日続落し、2月以来の水準に沈んだ。米政治の影響やマウントゴックスの債権者による売却の可能性が議論されている。
バイデン氏の候補辞退への圧力が高まっており、市場はその影響を懸念している。暗号資産業界には不透明な状況が続いている。
マウントゴックスの債権者へのビットコインの弁済や政府によるビットコインの処分リスクなど、市場は慎重な姿勢を見せている。
（ブルームバーグ）： 暗号資産（仮想通貨）ビットコインは３日続落し、２月以来の水準付近に沈んだ。 米政治のドラマに加え、破綻した暗号資産交換業者マウントゴックスの債権者によるビットコイン売却の可能性などが意識された。
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ビットコインは４日、一時2.7％安を付けた後、下げ幅を縮小してシンガポール時間午後０時22分（日本時間同１時22分）時点で１％安の５万8875ドル。ソラナやドージコインも売られた。
世界中の投資家は、バイデン米大統領（81）が大統領選からの撤退要求に屈した場合のシナリオを考えている。民主党からより強力な大統領候補が現れ、暗号資産業界に好意的なトランプ前大統領の状況が厳しくなることもあり得る。
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一方、マウントゴックスの再生管財人は13万7000強のビットコインを段階的に債権者に弁済していく方向だ。この80億ドル（約１兆2900億円）相当のうち最終的にどれだけ売却されるのかは不透明であり、これとは別に米国とドイツ政府が押収したビットコインを処分するリスクにもトレーダーは留意している。
ヘッジファンド、デジタル・アセット・キャピタル・マネジメントの共同創業者リチャード・ガルビン氏は「バイデンに代わって、暗号資産の支持派でなさそうな、より強力な民主党候補が登場する可能性が１つの材料だ」と指摘。ビットコインの短期的な弱さの要因として、マウントゴックスの動向や政府の売りを挙げた。
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原題：Bitcoin Drops on US Politics Drama, Risk of Mt. Gox-Linked Sales（抜粋）
--取材協力：Mark Cudmore、Sidhartha Shukla.
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