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海上の空港になぜ“山”がある? 実は世界初案件「長崎空港」がやたらデコボコしているワケ
長崎空港は、世界初の本格的な海上空港として知られるが、一般的な海上空港とは異なり、高台と高低差がある構造となっている。
建設方法が特殊で、もともと存在した小さな島である箕島を活かして造られた。
現在は箕島側のエリアは太陽光発電所や訓練センターとして活用されており、太陽光発電所はアジア最大規模だった。
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海上空港は一般的に敷地が平坦に作られ、その上に空港ビルや滑走路などが設置されますが、世界初の本格的な海上空港として知られている「長崎空港」は、その例には入らない空港です。滑走路を挟んで空港ビルの反対側に、高台があるのです。なぜこのような高低差のある構造となっているのでしょうか。
長崎空港がこのような高低差のある海上空港となったのは、建設方法が関係しています。
一般的な海上空港は何もない海の上に建設されますが、この空港はそうではないのです。長崎空港はもともと、大村湾に浮かぶ箕島(みしま)という13世帯66人が暮らす小さな島で、これを活かす形で作られました。ターミナルから見える「NASGASAKI」の花文字が描かれた高台の区画などは、かつての箕島だった部分です。
なお、同空港の旧箕島側のエリアは2024年現在、空港保安防災教育訓練センターやソーラーパネルが設置された太陽光発電所として活用されています。ちなみに、長崎空港内の太陽光発電所は建設当時、空港隣接型としてはアジア最大規模のものだったとして脚光を浴びています。