〔米株式〕NYダウ、ナスダックともに小動き(3日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場は、米独立記念日前日の短縮取引で小動き。ダウ平均は上昇傾向にあるものの、様子見ムードとなっている。

米雇用統計を控えて雇用情勢に警戒感。ADP報告や失業保険申請数が市場予想を下回る結果を受け、株価上昇を圧迫。

個別銘柄ではホーム・デポやマクドナルドが上昇。一方、スリーエムやナイキは下落。また、米メディアでパラマウント・グローバルが急伸。

 【ニューヨーク時事】3日午前のニューヨーク株式市場は、米独立記念日の前日で短縮取引となるため積極的な商いが手控えられる中を、小動きとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時10分現在、前日終値比26.95ドル高の3万9358.80ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は12.88ポイント高の1万8041.64。

 翌4日の米独立記念日を前に株式市場が午後1時までの短縮取引となることから、積極的な売り買いは手控えられている。引け後に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月11~12日開催分)の発表も控えており、様子見ムードが強い。

 一方、米民間雇用サービス会社ADPが3日発表した6月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は前月比15万人増と、市場予想(ロイター通信調べ)の16万人増を下回った。さらに米労働省が3日発表した新規の失業保険申請は、前週比4000件増の23万8000件と、市場予想よりもやや悪化。5日発表の米雇用統計を控え、雇用情勢の動向に警戒感が強まり、米株価の上値を圧迫している。

 米サプライ管理協会(ISM)が発表した6月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)は48.8(予想52.5=ロイター通信調べ)を大きく下回った。

 個別銘柄では、ホーム・デポ、マクドナルド、セールスフォースなどが上昇する一方、スリーエム(3M)、ナイキが安い。ダウ構成銘柄以外ではパラマウント・グローバルが急伸。米メディアは2日、米独立系製作会社スカイダンス・メディアがパラマウントを買収することで、パラマウントのオーナーと暫定合意に達したと報じた。前日に急伸したテスラはこの日も買いが集まっている。