「渋沢栄一グッズ」売り切れも…新貨幣に期待 “ネギの街”埼玉・深谷市が熱気
新しい1万円札の顔である渋沢栄一のふるさとである埼玉県深谷市では、お祭りムードが盛り上がっている。
市内では渋沢栄一グッズが大人気で、道の駅やお店では多種多様なグッズが販売されている。市民も喜んで購入している様子だ。
一方、市役所では新紙幣の発行に関する不安が広がっており、渋沢栄一政策推進課が日本銀行からの連絡を待ち望んでいる状況だ。
3日の新紙幣発行を前に、新しい1万円札の顔・渋沢栄一のふるさと、埼玉県深谷市がわいています。一方で、市の職員をヤキモキさせる事態も起きていました。
「深谷ネギ」で知られる埼玉県深谷市。普段は静かな街が早くもお祭りムードです。
テレビ朝日 駒見直音アナウンサー
「目の前にありましたよ、渋沢栄一コーナーです。見てみると、タオル、そしてこちらはレトルトカレーですね。さらにはお酒にお菓子と、渋沢栄一グッズで埋め尽くされています」
136種類のグッズが取りそろえられた道の駅「おかべ」は連日、大盛況。観光客が次々と渋沢グッズを手に取っていきます。
市内にある渋沢栄一グッズの製作・販売を行っている店「川本山陽堂」には、すでに1000種類ものグッズが並ぶ充実ぶりです。
川本山陽堂 川本徹郎店主
「お客さんにだいぶ来ていただいているので、欠品も実は出始めていて。今から生産しても(3日には)なかなか間に合わないから。14日に深谷市でパレードがある。そのパレードに向けて、仕込み中」
一方、新紙幣を巡って、ヤキモキしている人もいました。
渋沢栄一政策推進課
田部井真一郎課長補佐
「(Q.今、電話かかってきたが?)日銀ではないです。ヤキモキですね。来ないですよね」
1万円札に選ばれたことで、新たにつくられた深谷市役所の「渋沢栄一政策推進課」。電話が鳴る度に、もどかしさを感じるその理由とは…。
田部井課長補佐
「本当にA1待ってます」
「紙幣に記された番号が『Aと1』=『栄一』になるものを市役所に展示したい」と、市長が2年前から日本銀行に熱望していました。
田部井課長補佐
「1はもしかしたら難しい。2でも3でも一桁がいいですよね。一桁でぜひきていただいて、ここで展示して、市民の皆様に見ていただきたい」
しかし、いまだにその返答がなく、日本銀行からの連絡を今か今かと待ち望んでいたのです。