三重の会社の前に長蛇の列 目的はカッチコチのあのアイス

AI要約

7月1日の「井村屋あずきバーの日」を前に商品を無料で配布するイベントが全国4会場で行われた。

津市高茶屋の井村屋本社前では長蛇の列ができ、1000本の「あずきバー」を求める人々が汗をかきながら並んだ。

井村屋は地元の愛される冷菓としてPRし、県内での無料配布イベントを13年ぶりに開催した。

三重の会社の前に長蛇の列 目的はカッチコチのあのアイス

 7月1日の「井村屋あずきバーの日」を前に商品を無料で配布するイベントが東京、大阪、名古屋、三重の全国4会場で行われた。三重会場となった津市高茶屋の井村屋本社前には29日、蒸し暑い中、用意された1000本を求め、長蛇の列ができた。汗をかきながら並んで商品を受け取った人たちは硬いことで知られる「あずきバー」をおいしそうにかじりついていた。

 午前9時の開始前から列ができ、午後1時までを予定していた配布は約1時間半で終了した。家族と一緒に午前8時前に来て先頭に並んだという鈴鹿市の小学3年、細川花さん(8)は「小豆がおいしい。かめないくらい硬いところが好き」と言って、小さくかみ切った一口目をおいしそうに味わっていた。

 井村屋経営戦略室の石田絵美さんは「多くの人にお越しいただき、地元の方に愛されている冷菓だと改めて実感できた。暑い夏を冷たいあずきバーで乗り切ってほしい」とPRした。

 井村屋によると、あずきバーは2023年に発売50周年を迎え、あずきバーシリーズの年間販売本数は過去最多の3億1500万本を突破したという。日ごろの感謝を込めた無料配布イベントは昨年は4年ぶりに開催され、今年は本社がある三重県での開催を希望する声を受けて13年ぶりに県内で実施された。

 日本では旧暦で毎月1日と15日に赤飯を炊き、小豆を食べていた風習があったという。井村屋グループは毎月1日を「あずきの日」として、さらに暑さが増す中でアイスで元気になってもらいたいと7月1日を「井村屋あずきバーの日」として申請し、日本記念日協会に認定された。【下村恵美】